父は現状維持を拒み昨日の自分を超えようとしていた 第 2,873 号

史上最高齢の80歳で世界の最高峰
エベレスト登頂に成功した、三浦雄一郎さん。
90歳になったいまなお、その挑戦心は衰えず、
富士山登頂へ挑んでいます。
三浦さんの挑戦心の根本には何があるのか、
語っていただきました。
─────────────────

〈三浦〉
2003年5月、私は目標としていた
70歳でのエベレスト登頂に成功しました。
頂上からの素晴らしい眺めに感動した私は、
再びここに戻ってきたいと思いました。

一方で、私の心臓はかなりの
ダメージを受けていました。
登頂の途上で不整脈と心房細動を発症し、
命の危険にも直面しました。
心臓の専門医には引退を勧められましたが、
エベレストへの思いは断ちがたく、
2度にわたって心臓の手術を受け、
2008年5月に75歳での
エベレスト再登頂に成功したのです。

二度目の登頂を果たした私は、帰ってくるなり
「今度は80歳でエベレストに行きたい」と口に
しました。家族は猛反対です。既に2度の心臓
手術を受けた身です。80歳となると、果たして
心臓がもつかどうかと家族は心配したのです。

おまけに2009年にはスキーをしていて
骨盤と大腿骨の付け根などを骨折し、
再起不能になる恐れもありました。
しかし、私の挑戦意欲は衰えませんでした。
強く反対をする家族には「エベレストに
行かせてくれないなら家出する!」
と決然と言い放ち、何とか説得に成功しました。

3度目の出発までに私は2度の心臓手術を
繰り返しました。まさに80歳のエベレストは
命懸けの挑戦になったわけですが、
諦める気持ちは微塵もありませんでした。

私がそういう強い気持ちを持てたのは、
父を見ていたからかもしれません。
父は90歳から97歳までの間に
スキーで転んで3回骨折しています。
普通であれば90を過ぎてスキーで骨を折ったら
「俺ももう年だ。危ないことはやめよう」
と考えるところです。

ところが、周りがいくら
「危険だからやめなさい」といっても
父は聞きませんでした。

スキーをしたいという一心で、
入院から10日ほど経つと、
折れた右足にギプスをしたまま
左足の屈伸運動を始めたり、
バーベルを上げたり、
食べ物の工夫をしたりして、
奇跡的に骨をくっつけてしまいました。

最後に骨折したのは97歳の時でしたが、
これも治して99歳でモンブランを滑ったのです。

いくつになっても諦めなければ
夢は叶うものなんだと思います。
夢が叶わないのは、
どこかで諦めてしまうからなのでしょう。

父は101歳で天寿を全うしましたが、最後
まで大好きなスキーを続けました。サインを
求められると、好んでこう書いていました。

「探求一筋」

人間、現状維持でいいのだと思ってしまうと、
そこで成長が止まってしまいます。
しかし、父は最後まで成長し続けていました。
「もうこれでいい」という気持ちには
決してなりませんでした。

現状維持を拒み、昨日の自分を
超えようとしていました。父は「諦める」
という言葉を知らない人でした。

そうした父の生き方は、
私にとっての最高の手本となっているのです。

※本記事は月刊『致知』2014年8月号
特集「一刹那正念場」より一部を抜粋・
編集したものです。


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 今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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