「請求書の人生と領収書の人生」 第 2,852 号

鍵山秀三郎氏。  
『致知』読者の皆様にはお馴染み、
イエローハットの創業者です。

自転車一台で始めた商売を、
一部上場に至るまで発展させてこられました。

また、社員の心の荒みをなくしたいと
創業時に始めた掃除の実践は、
今日まで半世紀以上にも及び、
運動の輪は会社の枠を超え、
日本全国のみならず世界にも広がっています。

その鍵山氏が『致知』2007年12月号に綴られ、
当時大きな反響を呼んだ
「請求書の人生と領収書の人生」というお話を
ご紹介いたします。


……………………………………………
「請求書の人生と領収書の人生」

鍵山秀三郎(イエローハット相談役)
……………………………………………

“もっと、もっと、もっと”

際限なく求めて欲しがって生きるのは、
「請求書の人生」であると、
知人の有吉説志様から教えていただきました。

有吉様は、幼い頃お祖母さんから、
寺社にお参りした時は「ありがとうございます」
と請求書ではなしに領収書のお参りをしなさい、
と教えられたそうです。

向上心や探求心は人の成長に欠かせない
大切な条件ではありますが、
度の過ぎた欲求は人を卑しくし、ひいては
国家の尊厳を傷つけることにも繋がります。

有吉様のお話を通じて、求めるばかりではなく、
いま与えられているものごとに感謝の心を持つ
「領収書の人生」を歩めと教えていただきました。

日本には領収書の生き方をしている方が
大勢おられますが、そういう方は世間から
注目されることはありません。

請求書の生き方をする人が派手で目立つのに
比べて、領収書の生き方をする人は地味で人目
につかないところが共通しているからです。

誰からも注目されず、光の当たらないところで、
いつ報われるか分からないことにも
心を込めて取り組んでおられるそのお姿からは、
卑しさは微塵も感じられません。

他人に頼ったり、求めたりすることなく、
人の役に立つことだけを念頭において、
一途に歩み続けるお姿は、
人を惹き付ける豊かな魅力を備えています。

このような方々は、お互いに住む世界は異なって
いても、一度会っただけで朴訥なお人柄に惹かれ、
年来の知己のようになります。

語り合ううちに、この方の成功を祈り、
ささやかであってもお手伝いをしたいという
思いが湧いてきます。

そして、この領収書の生き方をされている方々
同士のご縁を結ぶことの大切さを実感いたします。

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  今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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