失敗の経験を積んだことは、 いま思うと私の財産 第 218 号

 金星探査機「あかつき」のプロジェクト

を成功させた中村正人さんも若い頃は、

失敗の連続だったとか。

 「失敗は成功につながる一番の早道」

と言う中村さんのお話には大きな

勇気を与えられます。

────────[今日の注目の人]───

◆ 金星探査機「あかつき」の挑戦 ◆

中村 正人

(金星探査機「あかつき」衛星主任)

───────────────────

──どのような時でも、心の持ち方一つ

で状況は変わるということですね。

 私は大学院生の頃、宇宙空間の電場

を測る機械を開発していました。

 指導教官と助手と私の3人でやっていま

したが、失敗に次ぐ失敗だったんですね。

 小さな観測ロケットに4回搭載して3回

まで失敗しています。

 失敗するとどこが悪かったのかが分かる

ので、そこを直す。

 次は同じ失敗はしないが、また別の

ところで失敗する。

 それを繰り返していたら、4回目に「あま

り複雑なシステムでは駄目だ」と気づい

て単純なシステムに変えて成功し、

それで博士論文も書けました。

 もちろん成功から学ぶことも多いので

しょうが、その成功はたまたま地雷を

踏まなかっただけだったのかもしれない。

 その点、失敗ははっきりとした理由が

分かりさえすれば直せます。

 そういう失敗の経験を積んだことは、

いま思うと私の財産ですね。

 ちなみに、その時の指導教官が後の火星

探査機「のぞみ」のプロジェクトマネー

ジャで、助手の方が水星探査機「ベ

ビ・コロンボ」のプロジェクト

マネージャです。

──失敗の体験が 「あかつき」にも

生きたわけですね。

 そのとおりですね、だから、私は逆に

いまの学生たちに失敗経験がない

のが怖いんです。

 ちょうどそう思っていたところ……

※成功する上では失敗体験が

重要と語る中村さん。

 学生たちに「成功のチャンス」は

訪れたのでしょうか。

 続きは誌面をご覧ください。

『致知』2016年5月号

     特集「視座を高める」P20

 今回も最後までお読みくださり、

    ありがとうございました。 感謝!

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