日本は至るところに素晴らしい宝物が眠っている稀有な国だ = 2-2 = 第 2,994 号

当初は小さなデジタルカメラで撮影していたが、
フランスに戻って写真を見てみると、現地で
受けた感動や美しさが十分表現されておらず、
満足できなくなっていった。そこで、
カメラの性能や撮影方法についても独学で学び、
どんどんのめり込んでいった。後にカメラが
私の本職になろうとは思ってもみなかった。

転機になったのは、フェイスブックを通じて
現在の妻である志保と出逢ったことだった。
剣道を嗜み、着物や写真が趣味の志保の
フェイスブックの投稿を見て、私から友達申請。
メッセージのやり取りをする中で意気投合し、
来日した際に一緒に撮影に出かけるように
なったのだった。


そうして交際を重ね、2019年に志保と結婚。
ほどなくして「バッハフォトグラフィー」
(京都府)を立ち上げ、私は妻と共に日本を
拠点に写真家として活動を始めた。

日本文化に造詣の深い志保との出逢いによって、
神社仏閣や風景が中心だった私の撮影対象も、
着物や能、鎧兜や刀剣、
紫陽花や蓮などの植物にまで広がっていった。
日本の伝統文化の独自性、
魅力は本当に尽きることはない。

その一方、現在の日本からは世界に誇るべき
伝統文化がどんどん失われていっていることが
残念でならない。


私は日本全国を巡ってきたが、
廃墟になってしまった社、苔に覆われ、誰にも
顧みられなくなった石仏などを数多く見てきた。

日本はちょっと足を延ばせば、至るところに
素晴らしい宝物が眠っている稀有な国だ。
しかし、宝物を宝物だと気づいていないのが、
現在の日本ではないだろうか。

日本人のスピリットは伝統文化の中にある。
私の写真を見た方々が日本の心、
スピリットを思い出し、
取り戻していくきっかけになれば、
それ以上に嬉しいことはないと思っている。

そのためにこれからも、
まだ見ぬ美しき日本の姿を
写真に収め続けてきたい。

★本記事は、『致知』2024年1月号
「致知随想」より一部抜粋・編集したものです。
全文は本誌をご覧ください。
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 今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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