そこまでやらないなら叱ってはダメ!!それは無責任です(叱るコツ) 第 794 号

 井村雅代さんのインタビュー記事の

一部をご紹介します!

───────「今日の注目の人」───

井村 雅代
(シンクロナイズドスミング日本代表ヘッドコーチ)

───────────────────

──五輪で合計13個ものメダルを獲得してこら

 れましたが、人を育てる秘訣は何ですか

 試合が終わった時に、やっぱりこの先生に

ついてきてよかったと言わせたい。

 いつもそう思いながら指導しています。

 この頃は特に、この子たちの人生の

大切なひと時を預かっているんだと

強く思うようになりました。

 自分の導き方一つで全く違う

人生を辿ることになる。

 だから一人ひとりの人生を大事にすること。

 それは特に心掛けています。

 ですから日々の練習では、一つでも

いいから絶対に上手にして帰らせよ

うという思いで指導するんです。

 しんどいだけで終わらせてはいけない。

 何か一つでも進化した自分を体験

させてやろうと。

──選手を叱る際に心掛けておられる

 ことはありますか。

 叱る裏には責任があります。

 それはしっかり自覚しなければいけません。

 私もできることなら褒めて

勝たせたいですよ。

 でも残念ながら難しい。

 褒めたらその子は、これくらいで

いいんだって思い込んで

しまうんです。

 NGを出して、もっともっとって

さらに上を求めるのは、その子の

可能性を信じているからなんです。

 この子たち一人ひとりにもの

すごい可能性がある。

 私はそう信じているんですよ。

 もちろん、たまには褒めたいって

思うこともありますよ。

 それでリオ五輪の時、決勝前の

練習でちょっと褒めたらデレ

デレ緩んできたんです。

 これはあかん!と思ってまた叱り

ましたけど、最後までそんなこと

を繰り返していましたね。

 やっぱり人というのは、追い込まれて

追い込まれて、もっともっとって求め

られるところから、本当の力って

出るんじゃないでしょうかね。

──叱るのも簡単ではありませんが、

 何かコツはありますか。

 叱るコツは三つあると私は考えます。

一つは現行犯で叱ること。

二つ目が直す方法を教えること。

三つ目がそれでOKかNGかを

 ハッキリ伝えることです。

 そこまでやらないなら叱ってはダメ。

 それは無責任です。

──選手には嫌われても構わないとも

 おっしゃっていますね。

 全然構わない。

 だから余計に、すべてが終わった後に

「この先生についてきてよかった」

って言わせたいんです。

 だってその選手を指導するっていうのは、

これ運命的な出会いですよね。

 だからなおさら「この人に教えてもらって

よかった」と言わせたいんです。

 『致知』2016年12月号

          特集「人を育てる」P14

今回も最後までお読みくださり、ありがとう

            ございました。感謝!

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