心臓・血管・血液・細胞を例にした譬えがわかりやすい 第 1,845 号

 ナポレオンも、最強ドイツ機甲師団も、旧

日本軍もこれで敗れた!兵站とは何か?なぜ

重要なのか?作戦上どう扱われるのか?な

ぜ主たる敗因になりがちなのか?なぜ

それが繰り返されるのか?兵站を担

当したことのある元陸将が過去の

戦役を例にわかりやすく説く!

 戦史や戦争の分析を読むと、勝負を決した

主原因としてよく挙げられるのが「兵站」

――「へいたん」と読む――である。

 私は一九七〇(昭和四五)年三月に防衛

大学校を卒業し、半年間、福岡県久留米

市の幹部候補生学校で教育を受け、そ

の後、長崎県大村市にある第一六普

通科連隊第四中隊の小隊長になった。

 私の小隊約二〇名は中隊主力とは別行動で、

広い演習場のなかを行動した。そのとき、

小隊陸曹(小隊長の補佐役)の吉田

鉄馬一曹が私にこう言った。

 「福山小隊長、今後あなたの自衛隊生活で

最も大事なことを申し上げます。それは、

演習に出たときは、部下にきちんと

食事を与えるように努めること

です。これさえ守れば、隊員

たちはどんなにつらくても

福山小隊長を信頼し、ついてきます」と。

 私にとって、この吉田一曹の言葉こそ

が「兵站の重要性」を身近なことと

して教えを受けた最初だった。

 日本の国花の桜を例に「兵站部隊」について

わかりやすく比喩すればこうだ。

 「陸軍の歩兵・砲兵部隊、海軍の艦隊、空軍

の戦闘機部隊などの『戦闘部隊』」を「万朶

の桜(多くの枝に咲きそろった桜)」と

するなら、「兵站部隊」は「桜の根」

に相当する。見事な爛漫の桜を咲

かせるためには大地に深く広が

りを持つ「根」が不可欠なのだ。

 もしも、モグラなどから根を切断されれば、

桜は花どころか木自体が枯れてしまう。と

いっても、桜は根だけでは支えきれな

い。「肥沃な大地」が必要だ。

 この「肥沃な大地」こそが、マンパワー、

財政、資源、工業力などを提供する「国

民・国家・政府」なのである。

 兵站を理解するためには、心臓・血管・血

液・細胞を例にした譬えがわかりやすい。

 心臓は大量の血液を血管を使って送り出す

仕事をしている。兵站では、心臓に相当

するのが策源地(または策源)である。

 策源地とは、前線の作戦部隊に対して、補給、

整備、回収、交通、衛生、建設などの兵站支

援を行う後方基地(根拠地)のことである。

 策源地は、通常、作戦部隊を送り出して

いる国家のなか(本国・本土)にある。

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 今回も最後までお読みくださり、

    ありがとうございました。感謝!

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