情報には言葉だけでは伝えられないものもある 第 2,981 号

 歴史とは、人と物が時間軸・空間軸の中を

いかに運動したかを記述するものである。

 話題騒然の前作に続き、日本史の「未解決

事件」に「科学」を武器に切り込む!

 【謎の一】邪馬台国はどこにあったのか?
九州か、近畿か、それともほかの場所だったのか?

古代史最大の謎に、皆既日食の観測と『魏志倭人

伝』の科学的解読から迫り、女王・卑弥呼は

どこにいたのかを推理する!

 【謎の二】秀吉は亀甲船に敗れたのか?
文禄・慶長の役で連戦連勝だった豊臣秀吉軍は、

なぜ朝鮮から撤退したのか? 李舜臣が乗ったと

される「亀甲船」は実在したのか? 新資料を

もとにその可能性に迫る!

 【謎の三】日本海海戦で日本はなぜ完勝できたのか?
日露戦争の最終決戦・日本海海戦で、日本海軍は

なぜロシア艦隊を壊滅させることができたのか?

 歴史をサイエンスで読み解くと、日本人が見え

てくる!

 200年以上も鎖国をしていた日本は、科学や技術

という点では欧米と比べるまでもない後進国でした。

 ついこの間までちょんまげを結っていた国が、

これほど急速に産業を成長させ、経済を大き

く発展させることができたのはいったい

なぜでしょうか。

 それはやはり、ペリーが驚いたように、武士

階級は藩校で、町民は寺子屋で学んでいた

江戸時代の教育水準の高さがあった

からでしょう。

 筆者はもうひとつ、明治維新後の日本に急成長

をもたらした重要な要因があったのではない

かと考えています。それは「暗黙知」に

よるコミュニケーションです。

 ポランニーは著書『暗黙知の次元』のなかで

「人の顔を区別できること」や「自転車に

乗れること」を暗黙知の例としてあげて

います。イメージとしては、長年の

経験にもとづく「コツ」や「勘」

といってもいいでしょう。

 反対の概念としては、言語化されている知、

マニュアル化できる知などとしての「形式

知」があります。

 日本には、コミュニケーションにおいて話し手

と聞き手との間の文化的背景の共通性が高い

という特徴があります。このような文化を

ハイコンテクストの文化ともいいます。

 反対に、異民族どうしが共存しあう国では、

正確にコミュニケーションをとるためには

曖昧さを排除して言語化する必要があり

ます。これをローコンテクストの文化

といいます。

 昨今では、暗黙知はノウハウを共有することが

できないとか、相手の顔色や場の空気をうかが

いすぎて、「忖度」を過度にしてしまいがち

になるなどと指摘され、暗黙知を言語化

して形式知に置き換えることが推奨

されているようですが、情報には

言葉だけでは伝えられないもの

も確実にあります。

播田 安弘 (著)『日本史サイエンス。

     邪馬台国、秀吉の朝鮮出兵』

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  今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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