「一流の人は普通の人」をまさに体現されている方だと感じました 第 2,536 号

陶芸家・人間国宝の井上萬二さんの取材は、
もともとは、以前の編集会議で、
ある編集者から提案のあった企画でしたが、
その時は採用に至らず、
しばらく眠ったままになっていました。

しかし今回、「実行するは我にあり」
という特集を組むことに決まり、特集全体の
ラインナップを考える中で、『致知』らしい
重厚感のある人間学の達人、長年にわたり
一つの道を極めてきた「一生一事一貫」の
人物にトップを飾っていただきたいと思い、
改めて井上さんの存在に注目しました。

そこで詳しく調べてみると、
この方は間違いなく本物であると感動し、
取材を申し込みました。

井上さんが部屋に入ってこられた際、
一瞬、「えっ、この方が人間国宝の陶芸家!?」
と疑ってしまうといいますか、
面喰ってしまったくらい、
よい意味で゛普通のおじいちゃん゛でした。

つまり、「俺は人間国宝だ」「当代随一の
陶芸家だ」などという感じが一切なく、
世界的なデザイナーのコシノジュンコさんが
おっしゃっていた「一流の人は普通の人」
まさに体現されている方だと感じました。

また、93歳とは全く思えないほど
矍鑠(かくしゃく)としていて、
こちらの質問に的確に淀みなく答えてくださる。
声は大きいし、頭はシャープ、耳も遠くない。
そしてユーモアがある。開口一番、「93歳と
いっても、私は39歳って言ってるんです」
と切り出され、一気に惹き込まれました。

そこから取材前後の雑談を含めると約2時30分、
話がとまらず(笑)そのバイタリティーに
圧倒されっぱなしだったんです。

取材では、実体験を通して生まれた含蓄に富む
金言の数々に、とても心を打たれましたが、
最も感動したのは井上さんの座右銘である
「名陶無雑」という言葉です。

これは「よい焼き物には雑念がない。創り手に
雑念があるうちは名陶を生み出すことはできない。
だから、技と心を磨き続ける」という意味だと
いいます。


「私のことを゛ろくろの神様゛と
紹介するメディアがありますけど、
まだまだそんな域には達していません。
死ぬまでが努力ですから、
これでいいというゴールはないんです」

「壺に心を惹かれている限りは
何歳になっても青年期です。
年だと思ったら作品も枯れるし、
自分自身も枯れてくるから、
いつまでも現役で、心は万年少年の気概で、
きょうも作陶に魂を込めていく」

これらの言葉に象徴されるように、
謙虚で飾らない誠実さ、
一途に道を求める純粋な情熱、
何歳になっても感動する心を持ち、
これでいいと思わず学び続ける姿勢に、これぞ
まさに超一流たる所以であると教えられます。

★人間国宝・井上萬二さんのロングインタビュー
は、『致知』2022年9月号「実行するは我に
あり」でお読みいただけます。


本記事には、

・「仕事とは死ぬまでが恋」

・「下積みの六年間で徹底的に技を盗む」

・「運を掴むには人並み以上の努力をせよ」

・「仕事をすればするほどアイデアは浮かぶ」

など、井上さんが93年の歩みの中から掴んだ
人生発展の法則を語っていただいています。
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  今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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