悲しみを乗り越えていくには笑いが必要 第1,085号

 おとぎ話ではない。目前の出来事である。

 河童や座敷童などのイメージから

牧歌的な民話として受け取られ

がちな『遠野物語』。

 しかし実際は現実世界を生きる人間たち

の生々しい姿が活写された古典である。

 初版は明治三陸大津波

から14年後の1910年。

 震災の爪痕も含めて柳田が採録した

日本の古層の記憶を、今再び

読み返す意味を探る。

 遠野物語は、柳田国男が岩手県遠野

について佐々木喜善から聞いた

話をもとに書いた。

 感じるままに書いた。

 柳田が主体的に聞いて、主体的に書いた。

 遠野郷には、弥生文化と

縄文文化が残っていた。

 平地人とは、狩猟民を追い

やった稲作民のこと。

 この物語は平地人へのメッセージ

が込められている。

 合理的ではないものを

都会の人に伝えたかった。

 「負の遺産」がある。

 それが遠野物語のポイント。

 遠野物語では、「死」が身近。

 生と死があいまい。

 死は怖くない、死は親しみ。

 遠野の死生観があらわれている。

 「神隠し」という言葉には優しさがある。

 →「千の風になって」という歌

にも通じるものがある。

 魂の行方について書かれている。

 生、老、死が近く、循環している世界。

 それが遠野物語。

 自然との共生の思想がある。

 時代がゆらぎはじめたころに、

宮沢賢治や遠野物語がでてきた。

 恐怖と笑いは隣り合わせ。

 遠野物語は、悲しい話が多い

が笑いの話も少しある。

 悲しみを乗り越えていくには笑いが必要。

 自然との共生。

 自然にはかなわないことがある。

 自然と動物とのバランスが大事。

 柳田は上からの改革ではなく、むかし

からいる常民を理解しないと、改革

はうまくいかないと伝えたかった。

 心の中に眠っているわれわれ日本人

の記憶をよみがえらしてくれる

のが遠野物語。

 柳田は遠野の人たちの

物語から普遍性をみた。

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今回も最後までお読みくださり、

    ありがとうございました。感謝

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