神様が与えてくれた自分のよさを素直に受け入れる 第 2,723 号

長年、多くの人の悩みに寄り添ってきた
文学博士・鈴木秀子さん。
弊誌では「人生を照らす言葉」を
長期連載していただき、
多くの感動の声が寄せられています。

本日はその人気連載より、
心温まるお話をご紹介します。

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(鈴木)
これは私の知人の話ですが、
彼女は若い頃から
「あなたはとても明るい人ですね」
と周囲に言われていました。

学校の成績は決して優秀とは言えず、
これといった特技があるわけでもないのに、
いつもたくさんの友達に恵まれていました。
「自分はどうしてこんなに誰に対しても
素直に心を開くことができるのだろうか」
と考えていた時に、ふと思い出したのが
幼少期の頃の出来事でした。

彼女には、大変勉強ができる兄がいました。
そんな兄を父親はとても可愛がっていたので、
彼女はやっかみや反発心もあって勉強を
しなくなり、いつの間にか成績も
下がっていきました。

ある日、彼女は父が家で兄を叱責する声を耳に
します。障子越しに聞いた父の話はこのような
ものでした。

「おまえは自分が勉強ができるからといって、
妹と比較しては駄目だ。あの子にはあの子の
よさがある。考えてみなさい。あの子がそこに
いるだけで、周りは皆ホッとするだろう。

おまえが勉強ができるのは、
それはそれでいいことだけれども、あの子は誰
も持っていない素晴らしさを持っているんだ。
そのよさを大切にしてあげなさい」

これを聞いていた彼女が
心打たれたことは言うまでもありません。

「ああ、お父さんはそんな思いで見てくれて
いたんだ。頭が悪いと言って切り捨てていた
わけではなかった。自分で勝手に駄目だと
決めつけていただけだったんだ」

その出来事以降、彼女は自分を
誰かと比較することはなくなり、
神様が与えてくれた自分のよさを
素直に受け入れることができるようになったと
話していました。

このように、私たちは自分を支えてくれる
大きな温かさに包まれていながらも、
勝手な思い込みや固定観念によって、
なかなかそのことに気づくことができません。

そしてそれは親子などの関係に留まりません。
誰もが大いなる存在に抱かれながらも、
多くの人たちはそれを自覚しないまま
生きているのです。

(※本記事は月刊『致知』2023年3月号
連載「人生を照らす言葉」より一部抜粋・
編集したものです)

☆弊誌では鈴木秀子さんに『人生を照らす
言葉』を連載していただいています。
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  今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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