報復の恐れが抑止力となり加盟国の平和が維持されている 第 2,614 号

 陰謀論より現実の敵、中国とロシアを直視せよ!

NATO(北大西洋条約機構)には、世界で他に例

のない実績がある。加盟国の本土が70年間、

武力攻撃を受けたことがないという点だ。

 世界史において、複数の国が加盟する同盟の

全構成国が70年も平和でいられた、という

のは奇跡に近い。本書は冷戦から現代

まで「世界最強の軍事同盟」をめぐ

る実例を紹介し、日本が学ぶべき

国防の努力について考察する。

 国連は、国際紛争の平和的な解決や防止などの

役割を全く果たしていない。加盟国には、根本

的な価値観が異なる国も存在するからだ。

 一方、NATOは自由や人権など共通の価値観を

持つ国のみが加盟し、重要な決定は全会一致が

原則だ。加盟国の対立が生じにくいNATOは、

国連よりもはるかに機能している。

 1970年代の「デタントの時代」は、

ソ連のアフガニスタン侵攻で終わる。

 デタントの失敗から学べる教訓は、覇権を

目指す独裁共産主義体制は、自由や人権

尊重に基づく西側の価値観とは相容れ

ず、いずれ衝突が起きる、ということだ。

 北大西洋条約では、加盟国への武力攻撃は、

全加盟国に対する攻撃と見なされ、

全員が反撃を行う。

 この「軍事大国」による報復の恐れが抑止力

となり、加盟国の平和が維持されている。

 緊張緩和の時代でもNATOは軍縮を行わなか

った。平和を維持するために、抑止力として

の軍事力が必要だと理解していたからだ。

 ロシアは、バルト三国に侵略したくてもでき

ない。バルト三国がNATO加盟国だからである。

 バルト三国と対照的なのは、ウクライナ

とジョージアである。

 バルト三国よりははるかに大きいウクライナは

侵略され、バルト三国は侵略されていない。

その相違はまさに、「NATOに加盟して

いるかどうか」という一点だけである。

グレンコ・アンドリー  (著)『NATOの教訓』

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 今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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