思い込んだら命懸けというところがないと事業は続かない 第 1,944 号

本日は、セコム創業者・飯田亮氏の
収録記事の全文をご紹介します。

(『致知』1996年10月号より)


………………………………………………

「エネルギーは出し切れ」

  飯田 亮(セコム会長)


         ※肩書は掲載当時
………………………………………………

社員には、エネルギーは出し切れ、
と言っています。

人間的エネルギーというものは
使えば使うほど増殖されるものなんです。

僕自身、人間的エネルギーは使えば減るし、
減った分を補充するには、
それなりの時間がかかると思っていた時期も
ありましたが、そうではない。

充電するには時間などかからないし、
使えば使うほど、充電されるものなんです。

二ひく一は一という算数のロジックを
すべてに当てはめようとするのは間違いです。

創業して間もない頃は、まだ会社も小さく、
いい人材が集まらなかった。

優秀な人間を集めて、いい企業体をつくる
のはわけのない話なんだけど、
僕をはじめとする半人足の人間が集まって
企業を成長させていくには、
人一倍のエネルギーを出していかなければなら
ないから、そういうことを言い続けたわけです。 

最近、財界活動を控えているのは、
自分の好みの問題もあるが、何よりも、
いまはやっぱり自分の事業に専心したいと
いうのが正直なところです。

それには集中力を拡散させないことが
一番重要なんですね。

ぼくは新しい事業のデザインをしたり、
いわゆるセコムの総体的なデザインをする
ための集中力を欠きたくないんです。

新しくセコムに入ってきた人たちに対する
義理もありますから、セコムの将来を
ちゃんとしておかなければいけない。

そのためのコンセントレーションを
欠きたくないというのが、いまの一番の願い
ですね。


自分なりに結論が出るまでは誰にも相談しない。
自分の中で決めてから相談するのはいいの
ですが、どうしようかと迷っている時に
誰かに相談してしまうと、
もうそれでいいやと思ってしまって、
集中力が半減してしまうんですね。

徹底して一人で考える。思いついた考えを
書き留めて、それをファイルしておき、
それをまた見返して書き足して事業のデザイン
をしていく。


その間、それがある結論に達するまでは、
どうしたらいいだろうかと
人には一切相談しない。

うちの幹部などにも、僕がこれこれ
こういうことをやれと指示すると、
すぐに部長や次長のところに行って、

「会長からこう言われたけど、どうしようか」

と相談する幹部がいるけど、
こういうのは絶対にいかんですね。
とてもじゃないが、幹部にはしておけない。

事業は継続していかなければなりません。
それには勝ち続けなければならないんです。

誰でも一度はまぐれで勝つことはできます。
だが、勝ち続けるということは
非常に難しいことなんですね。

勝つということは、相手より優れているという
ことであり、凡でなく非凡であるからこそ
勝てるのです。


非凡は、いわゆる常識の枠内からは決して
生まれません。はっきり言えば、勝ち続ける
には「狂」であることが必要なんです。

まあ、平平凡凡でいいやというのでは
事業はできませんね。
思い込んだら命懸けというところがないと、
事業は続かないと思います。

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 今回も最後までお読みくださり、

    ありがとうございました。感謝!

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