尊敬すべき人を尊敬する!これが人間の最上の幸福である 第 1,937 号

コロナ禍で先行きが見えづらく
不安感の漂う時代の中、
「いま」「ここ」をどう乗り切れば
よいのか――。


私たちにそのヒントを与えてくれる
「禅」の教え。

本日は、心に残る言葉をご紹介します。


………………………………
1月9日 人間の成長
………………………………

科学の進歩という点から見ると、
今まで、百年、二百年で出来たことが、
一年、二年の間に出来上がってしまって、
時間は益々短縮されています。

だが人間は、育つのにどうしても、
十年、二十年とかかる。

人間の速成法はまだやっていないから、
五十、六十にならんと
ほんとうの人間にならん。


………………………………
1月14日 全力の努力
………………………………

われわれ人間は、どん欲、憎しみ、無知などの
弱点をもっているが、それにしても、
われわれの生命を軽々に捨てるべきではない
と信じている。

われわれに道徳的、精神的になんらかの価値が
あるとすれば、全力を傾けて生命の保存を
はかるべきである。

すべて人間の尊厳を発揮するものに対して、
われわれの努力が払われなくてはならない。

『鈴木大拙一日一言』

  (横田南嶺・監修/蓮沼直應・編)


世界に禅の神髄を説き、”人類の教師”とも
称された仏教哲学者・鈴木大拙。
本誌2020年8月号では「鈴木大拙に学ぶ
人間学」を特集し、読者の方々から大きな
反響をいただきました。


本書は、今年が大拙の生誕150周年に当たる
ことを記念し、刊行されたもの。
その膨大な著作の中から精選された大拙の言葉
が、366の語録になりました。

円覚寺派管長・横田南嶺師監修のもと、編纂に
当たったのは、大拙の思想研究一筋に打ち
込んできた蓮沼直應氏。


「これまで鈴木大拙の著作を自分なりに
 読んできたつもりであったが

 (中略)

 多くの素晴らしい言葉を目にしながらも
 自分がそれを見落としてきたことに
 改めて気づかされた」


と、あとがきで述べられている通り、その深淵
な思想は汲めども尽きぬ学びを読み手に
与えてくれます。


「一歩一歩歩けば何でもないぞ。
 一歩一歩努力すれば、
 いつの間にか高いところでも上がっている」

「なんでもない仕事、それが最も大切なのです。

何かの目を驚かす、というようなものでなくて
よいのです」など、初めての大拙の教えに
触れる方にも親しみやすい名言が数多収録

されており、大拙の入門書としてもおすすめ

の一冊です。

致知BOOKメルマガ

 今回も最後までお読みくださり、

    ありがとうございました。感謝!

スポンサードリンク

♥こちら噂の話題満載情報♥

ぜひ、いいね!を「ぽちっ」とお願いします

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください