「 慈しむ命 」一覧
人間は重荷を背負って生きている 第 2,737 号
『深い河』は遠藤周作にとって 作家人生の集大成ともいうべき作品です。 インドのガンジス川の流れに人生を 重ね合わせた遠藤周作は、この作品に、 どのような思いを込めたのでしょうか。 遠藤周作と長年の交流があった 文学博士・鈴木秀子先生が 『致知』最新号(4月号)にて その思いについて綴られています。 ─────────────────── (鈴木) 1993年に講談...
子供たちと命の真剣勝負をすることが求められます 第 2,718 号
いじめ、不登校、引きこもり、自殺……。 児童精神科医の渡辺久子さんは、 半世紀にわたり、 心の病を抱える子供たちに 向き合ってこられました。 渡辺さんによると、 子供たちが抱えている心の問題は 近年、非常に複雑化してきているといいます。 ここでは渡辺さんが治療に当たった 12歳の拒食症の少女の話を紹介します。 ─────────────────── (渡辺) 私...
生きていることは当たり前じゃない 第 2,714 号
女優として活躍される安奈淳さんと 音無美紀子さんは、共に様々な 難病を克服しながら歩んでこられました。 「病があるからいまがある」と明るく話される お2人の生き方から、 試練に直面した時の心の姿勢を教えられます。 ─────────────────── (音無) 私たちは共に病気や それに伴ううつ病を経験しているけど、 美樹ちゃんの場合は幾つもの病気を 患ってい...
善き思いを心に抱き.善きことを実行していく 第 2,703 号
平均寿命は男性81.25歳、 女性87.32歳とされるいま、 定年後の過ごし方が問われています。 京セラ創業者・稲盛和夫さんは、いずれ 訪れる“新しい旅立ち”に備え、「魂を美しく 磨き上げる」ことを説いてきました。 ───────────────── (稲盛) ちょうど60歳になった頃でしたが、 私は一つの思いを抱きました。 私もやがては死を迎える。 その時にどう...
人間はある日.神に呼び出されて死の宣告を受ける 第 2,693 号
作家で精神科医でもある加賀乙彦氏が12日、 老衰のため93歳で逝去されました。 加賀氏は精神科医として東京拘置所の 医務技官を務め、多くの死刑囚、無期囚と 向き合ってこられました。 『致知』2021年3月号では、 文学博士の鈴木秀子氏と対談。 加賀氏はこの中で 文学談義に加え、 拘置所内で感じた死刑囚、無期囚との違い、 ご自身の死生観などについても 語り合われています。 ...
子供たちに愛情を注ぎ続けた両親の必死な姿を見て育った 第 2,678 号
外出自粛や在宅勤務の影響を受け、 家族と過ごす時間がぐっと 増えたという方も多いでしょう。 本来は嬉しいはずのその時間ですが、 身近な存在だけに時に感情的に対立したり、 辛いことや嫌なことをお互いにぶつけ合って 後悔することもあったかもしれません。 「家族」をテーマにシスター・鈴木秀子さんが 語ったエッセイをお届けいたします。 ───────────────── 〈...
祈りには人と人とを結びつけお互いの絆を深める働きがある 第 2,676 号
祈りと聞いて、 どこか観念的なイメージを抱く方も 多いのではないでしょうか。 文学博士で、シスターの鈴木秀子先生は 長年、多くの人の苦しみや悩みに耳を傾け、 その人たちのために祈る体験を通して、 祈りはとても大きな力があることを 実感されます。 『致知』最新号から、 祈りの持つ力についてお話しされた部分を 紹介します。 ─────────────────── ...
人間性を高め自分自身の魂を磨いていく.これこそが人生の目的 第 2,655 号
感動の声をたくさんいただいている 11月1日発刊の「追悼 稲盛和夫」。 皆様の明日からの心の糧になることを願って、 稲盛氏の珠玉の言葉をお贈りします。 ───────────────── ・私心を捨てて、世のため人のために よかれと思って行う行為は、誰も妨げる ことができず、逆に天が助けてくれる ・心の中でどういう思いを抱いているかに よって、その人の性格は変わっ...
沈み切った心が癒されていったのです = 2-1 = 第 2,652 号
いま多くの人たちが毎月の『致知』が 届くのを心待ちにしてくださっています。 愛知県岡崎市で介護事業を営む水野園美様も そういうお一人です。 水野様は早くに交通事故でご両親を失うなど、 その半生は苦労や試練の連続でした。そう いう中で介護の仕事と出合い、自ら「のぞみ」 という会社を立ち上げられました。 そんな水野様の精神的な支えになって いるのが『致知』。いまはスタッフの方...
生きる意味は探せばちゃんとあるのだと感じたんです 第 2,639 号
アウシュビッツでの過酷な体験を綴った 『夜と霧』の著者であるV.E.フランクル氏と 生前親交のあった医師・永田勝太郎さん。 永田さんが大病を患った際、フランクルさん の言葉によって心の持ち方が変わり、奇跡的 に病を克服することができたといいます。 その体験談をお届けします。 ───────────────── 〈永田〉 ある時大病を患って、 突然歩けなくなってしまっ...