豊富な天然資源から得られる利益を独占する 第 2,997 号

 「パラダイス文書」が2017年11月5日(日本

時間6日)に公開され、世界中で反響を呼ん

でいる。富める者をさらに富ませ、貧

しい者をさらに貧しく、世界中で

格差を広げる仕組み。メガ内部

告発、メガ調査報道の潮流を、

源までさかのぼって見せる。

バミューダ諸島、マン島などタックスヘイブン

に拠点をおく法律事務所から流出した秘密

文書――「パラダイス文書」。

 その大量データの分析をもとに朝日新聞ICIJ

取材班は、アフリカ、インド洋、香港へと

訪れ、巨大企業と富裕層だけが得をする

税逃れの仕組み、そのかわりに搾取

される人々の存在まで取材。

 その生々しい現実を報告し、さらにタックス

ヘイブンがもたらす経済の世界的リスクを

分析する。

 2017年3月、ドイツ・ミュンヘン。南ドイツ

新聞本社に、ICIJと提携する世界各国の

100人以上の記者が集結した。文書を入手

したのは、南ドイツ新聞の2人の記者だった。

 パナマ文書に続いて、再び大量の流出データ

を入手した2人が会議の主役だった。

 文書データの流出元は複数あるが、その中心が

「アップルビー」という名前の法律事務所。

英領バミューダ諸島で設立され、世界10ヶ所に

オフィスを持つ。

 巨大データベースで「宝探し」。

 取材の基本は、流出した文書をひたすら

読み込むことだった。

 文書の読み込み作業は、記者にとって魅力的な

宝探しだった。いい資料が見つかると、その

関連文書をさらに探して、膨大なファイル

を一つずつ開いていく。

 「グレンコア・ルーム」そう呼ばれる小部屋

が、法律事務所「アップルビー」のフロア

見取り図に載っている。

 グレンコアというのは、ブルキナファソの

ペルコア村にある、ナントウ鉱山を所有

してきたスイスの大企業の名前である。

世界最大の資源商社だ。

 グレンコアが供給する亜鉛やコバルトは、

スマホや自動車など身近な製品に幅広く

使われ、2016年には、1700億ドル

以上を売り上げた。

 アップルビーにとって、グレンコアは重要顧客

リストの最上位にあたる。そんな「お得意様」

のために用意されたのが、グレンコア・ルームだった。

 パラダイス文書によれば、従業員が一人もいない

この部屋が、書類上では膨大な額を稼いだことに

なっていた。グレンコアは世界各地で上げた

利益をこのペーパーカンパニーに集めていたのだ。

 アフリカの富が収奪される仕組みは、税逃れ

だけではない。海外企業がアフリカ諸国の

権力者と結託することで、豊富な天然

資源から得られる利益を独占する。

 それもまた、発展途上国で多く見られる

収奪のかたちである。

 賄賂などの「裏取引」には、その資金の流れ

を隠すため、タックスヘイブンに設立した

会社が使われることは多い。

奥山 俊宏(著)『ルポ。タックスヘイブン』

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 今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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