在日米軍基地を叩いて朝鮮半島を制圧しようと考えている 第 618 号

 朝鮮半島情勢が日を追うごとに緊迫の度を

増しています。

 私たち日本人はこの危機にどのように対処

したらいいのでしょうか。

 評論活動で知られる西岡力さん、中西輝政

さんが警鐘を鳴らされています。

───────「今日の注目の人」───

中西 輝政(京都大学名誉教授)
     ×   
西岡 力(「救う会」会長)

───────────────────

【西岡】 
 いまのお話を受けて思うのは、目の前の

危機を直視しない日本人の心の持ちよう

が一番問題だということです。

 北朝鮮がいま必死に核武装を進めている

ことについて、外交の手段にするため

とか、自衛のためとかいう論者も

いるんですけど、それは一つ

の側面にすぎません。

 彼らが核を持つことを決意したのは、

朝鮮戦争の後です。

 彼らがあの時に勝てなかったのは、在日米軍基地

が北朝鮮攻撃の拠点になっていたからです。

 だから今度戦争をする時には、まずこの在日米軍

基地を叩いて、アメリカ本土から援軍が来るまで

の間に朝鮮半島を制圧しようと考えている。

 同時に、アメリカ本土に届く核を持つことで、

アメリカ国内に「なぜ我われが危険に晒され

なくてはならないんだ」という声が上がり、

アメリカが北朝鮮への攻撃を思い留まる

ことを狙っているわけですね。

 こうした目の前に迫っている危機があるのに、

日本がやっていることはミサイル防衛シス

テムに多額のお金をかけることです。

 ところが、日米首脳会談の直後に北朝鮮が

行ったミサイル発射実験で、彼らは初めて

固体燃料を使ったんですね。

 それまで使っていた液体燃料は、発射する

度に注入しなければならないし、注入に

時間がかかりますから衛星で監視可能でした。

 ところが固体燃料はその必要がない

【中西】 
 しかも移動式で、トラックに載せて自由に

運搬できますから、ほとんど発射の

予兆を掴むことができない。

 これは大変な脅威ですよ。

さらに今回は、……

※お二人の話は、私たちに事態がいかに

切迫しているかを伝えてくれています。

続きは誌面でお読みください。

 『致知』2017年5月号

          特集「その時どう動く」P20

今回も最後までお読みくださり、ありがとう

             ございました。感謝!

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