「人はなぜ祈るのか」「人の性は善か悪か」 第 2,934 号

各書籍ならびに特典書籍の紹介は、
以下をご覧ください。


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『風姿花伝』
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『風姿花伝』は室町時代に能を大成した
世阿弥が著した能の理論書。

当初は「秘伝書」として
一族の間でだけ読まれてきましたが、
明治の末に掘り起こされるや、現代に至るまで
版を重ねるロングセラーとなりました。

「能の本」がなぜこれほど長く、
そして広く読まれてきたか、
訳者の夏川氏はいくつかの理由を挙げます。

夏川氏曰く、座長の立場からいかにして
役者の力を引き出すかが書かれた
日本最古の自己啓発書だ、と。

さらに「ビジネス論」としても読むことができる。

いかに客を喜ばせるか、
そのための心理戦術、交渉、マーケティングなど
ビジネスにとって大切なことが
すべて語られているといいます。

本書では能をどのように教え、学び、どう演じるか、
さらには能の歴史や魅力などが書かれており、
文字を追うだけならば、
確かに単なる能の理論書かもしれません。

しかし、我が身、我が仕事に
置き換えて読んでみてください。

例えば「能を極めるために」と繰り返し語られ
ますが、「能」を「仕事」と置き換えると……、
まるで舞台が暗転するように、
見事に違った顔を見せてくれることでしょう。


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『石田梅岩「都鄙問答」』
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『都鄙問答』は原文が難解で、
現代人に読まれる機会は限られていた、
知られざる名著。

本書は史上二冊目となる全文現代語訳です。

江戸期、石門心学の創設者・石田梅岩が
門弟や士農工商の枠を超え、
多くの人と交わした問答が収録されています。

「人はなぜ祈るのか」「人の性は善か悪か」
といった根源的な問いに始まり、
商人の心得、読書の仕方、
息子を医者にと考えている親への助言など、
そのやりとりは示唆に富みます。

不正な手段で儲けることを厳しく戒め
「正直な商人道」を貫くようにと説いたその教えは
「日本のCSR(企業の社会的責任)の原点」として、
今日高く評価されています。

企業のあり方が問われる現代こそ、
『都鄙問答』の精神を学び直す
絶好の機会と言えるでしょう。

経営者必読の一書です。


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  今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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