複合的な価値観を(「自然観」「死生観」「歴史観」)どう捉えるか 第 264 号

 現存する国家のなかで世界最古の歴史をもつ日本。

 なぜ日本だけが、二千年以上も存続し、繁栄する

ことができたのか?それは国体(国のかたち)を

守りつづけることができたからである。

「日本の建国精神とは何か?」

「伝統には必ず重要な意味がある」

「なぜ京都御所は無防備なのか」

「天皇主権と国民主権は両立する」

「『古事記』の叡智は世界の役に立つ」

「お金を超えた“日本の宝”とは何か」

 ――読後、日本人の誰もが日本に生まれてよかった

と思うこと必至! 感動的な白熱講義! ! “

 アメリカから何を取り除いたら、1776年に

建国された今のアメリカではなくなってしまう

のだろうか。

それは「自由」を取り除いたとき。

 自由こそがアメリカ人のアイディンティティ

の根本だ。

 なぜかというと、アメリカ建国の物語が、

自由を勝ち取る戦いの物語だったからだ。

 大統領は自由の国であるアメリカの象徴だ。

 自由を担保するのが議会制民主主義で

あり、徹底した三権分立だ。

 私が国体を説明するとき、よくアメリカと

フランスと中国を例に挙げる。

 フランスの国体は何かというと、「平等」。

 アメリカは「自由」に、フランスは

「平等」に重点が置かれている。

 革命の目的として、彼らは平等な

社会をつくろうとした。

 中国の国体とは何か。

それは「中国共産党一党独裁の社会主義国家」だ。

 中国共産党が掲げる理想は、マルクス・レーニン

主義を基礎とする「労働者が仕切る国」となる。

 君主や資本家に搾取され社会の下層に追いやら

れていた労働者が主人公の国を目指した。

 だから労働者のなかから代表を選んで、

国家主席に据える。

 これを担保しているのが労働者の集まりで

ある共産党。

 だから中国は、共産党一党独裁を守ることで、

名目上の国体を必死に維持しようとしている。

 それでは、日本の建国の精神とは何か。

 他国のように、日本には「これが建国の

精神だ」と明文化したものはない。

 しかし、どのようにして日本という国ができ

たのか、どのようにして国家が運営されて

きたのかを、歴史を調べて2000年間

追ってみたら、私に言わせれば

解答は一つしかない。

 それは「和」です。

 和の精神こそ、日本の建国の精神だということ。

 日本国民は、和の精神によって統合されている。

 「和」とは何か。

「和」とは「自分のことは後回しにする精神」です。

 個性的でなおかつ統率が取れている国。

 一人ひとりが自由に振る舞い、なおかつ

全体として統率が取れている。

 これら2つの併存という、世界的に見ても

きわめて困難なことを実現している稀有

な国が、「和の国」日本だ。

 明治天皇は、自身や自分の家族の贅沢や

甘えを許さなかった。

 軍の大元帥であれば、聯合艦隊がロシアの

バルチック艦隊を撃破したとか、203高地

を落としたなどの勝利報告を聞いて

「よくやった。万歳」と

なるのが、当然の反応だと思う。

 ところが明治天皇はどんなに華々しい戦果が伝え

られても、表情一つ変えなかったといいます。

 華々しい戦果の裏には、おびただしい数の死傷者

が出ていることをご存じだからです。

 憲法草案を書くために記紀を熟読。

 大日本帝国憲法を起草したのは、井上毅で、

井上は一人で大日本帝国憲法の草案

を書き上げた。

 彼は世界中の憲法典を読み込み、「よし憲法

を書くぞ」という段になって、『古事記』

と『日本書紀』を熟読していった。

 「日本の建国の精神は何か」が分かれば、

国体を定義できると気づいたからだ。

 民族の価値観は一つではなく、複合的なもの。

 民族の価値観はおおむね、3つの柱によって

成り立っている。

 一つは、「自然観」で人間の取り巻く

大自然をどう捉えるか。

 2つ目は、「死生観」で、人生という

ものをどう捉えるか。

 そして3つ目が、「歴史観」。

 神話のなかに最も重要な部分が残っている。

 竹田恒泰

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 今回も最後までお読みくださり、ありがとう

               ございました。 感謝!

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