最後に花を咲かせることができるんだ 第 2,537 号

2015年のラグビーワールドカップで
世界の強豪・南アフリカを撃破するなど、
日本ラグビー界を牽引してきた五郎丸歩さん。
そんな五郎丸さんに、上に立つ者の心得を
身を以て示してくれたのが、
当時、ラグビー日本代表を率いていた世界の
名将エディー・ジョーンズさんだったといいます。 
※対談のお相手は、柔道家の井上康生さんです

─────────────────

〈井上〉
当時の日本代表を率いたのは
世界的なラグビー指導者である
エディー・ジョーンズさんでしたが、
エディーさんから受けた影響も大きかったの
ではないですか。


〈五郎丸〉
ええ、エディーさんには
ものすごく影響を受けました。

例えば、一番早い選手で
朝の5時くらいから練習を始めるのですが、
エディーさんは朝の3時から一人で自転車を
漕いで、筋トレをして、選手たちが来るのを
待ち構えているんですよ。
私たちが眠たそうに練習に行くと、
汗をかいたエディーさんがにっこりして
「おはよう」みたいな感じで(笑)

しかも、エディーさんは我われが寝ている間も、
夜中までコーチたちとのやりとりを
ずっと続けているんです。
それだけでも、
本当にすごい人だなと思いました。

〈井上〉
なかなかできることではありません。
本当に立派な方です。

〈五郎丸〉
また、コミュニケーションをすごく大事に
する方で、選手や関係者一人ひとりに、
「大丈夫か?」「疲れていないか?」
「チームはうまくいっているか?」と、
いつも心配して声をかけてくださるんです。

そんなエディーさんの姿に接して、
指導者は偉そうにどんと構えているだけでは
成功しないんだ、腹を据えると同時に
心配なこと、小さなことをきちんと
詰めていける人が組織を勝たせ、
最後に花を咲かせることができるんだ
ということを教えられました。

〈井上〉
エディーさんから個人的に
掛けられた言葉はありますか。

〈五郎丸〉
いや、私のことは心配していなかったのか(笑)、
具体的な言葉を掛けられたことは
あまりありませんでした。
ただ、ちょうど子供が生まれる時期と
カナダでの合宿が重なったことがあって、
私はチームには何も伝えずに参加したんですね。

結局、合宿中に子供が生まれたのですが、
その時にエディーさんから、
「おめでとう」とぬいぐるみを渡されたんです。
この時は、そこまで気遣ってくれるのかと、
本当に感動しました

※本記事は2022年8月号掲載の対談の
一部を抜粋したものです。

◎本記事には、
・「全く新しい世界にチャレンジする」
・「短所でなく長所を伸ばす」
・「自分の道は自分で決める」
・「南アフリカ戦は奇跡ではない」
・「指導者に求められるのは『熱意・誠意・創意』」

など、世界の舞台で実績を残してこられたお二人
に、覚悟を決めて、自らの人生・仕事を力強く
切り開いていく要諦がぎっしり詰まっています。
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  今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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