共倒れのようなつぶし合いをさせて見事に生き残る 第 2,112 号

 アメリカ、中国、韓国が「文明」を理解でき

ない国だとするならば、ロシアは「熟知した

うえで破る」国。殺戮、粛清、謀略――血

塗られたヨーロッパ史において何度も

這い上がってきたサバイバル術と

は? 一度の敗戦で70年も敗戦

国のままにされている日本に

とって、学ぶべきヒントはロシアにあった

 本書でロシアの歴史、彼らが何をやってきた

かを通観する前に、「ロシアの法則」

を並べておきましょう。

♠ロシアの法則♠

 1,何があっても外交で生き残る

 2,とにかく自分を強く大きく見せる

 3,絶対に(大国相手の)二正面作戦はしない

 4,戦争の財源はどうにかしてひねりだす

 5,弱いヤツはつぶす

 6,受けた恩は必ず仇で返す

 7,約束を破ったときこそ自己正当化する

 8,どうにもならなくなったらキレイごとで

  ごまかす

 たいしてロシア史に詳しくない人でも心当た

りがあるのではないでしょうか。

 第二次世界大戦前、ソ連は日米英独の四大国

を敵に回し、いつ滅びてもおかしくない状態

でした。ところが、スターリンという指導

者は日米と英独の戦争を煽りに煽り、共

倒れのようなつぶし合いをさせて

見事に生き残りました。

 ルーツをたどれば三つの国にたどり着きます。

端的に言えば、「ロシア=ノヴゴルド+

キエフ+モスクワ」です。

 ノヴゴルドは、海賊(バイキング)たちが

バルト海から流れ着いて現地スラブ人を

征服してつくった国です。

 領域は今のベラルーシあたりにまで及びました。

キエフは今のウクウクライナの首都です。モス

クワは言うまでもなく、現在のロシア連邦の

首都です。 かつてベラルーシは白ロシア

と名乗り、ウクライナは小ロシア

とも呼ばれました。

 本書の主役であるルーシはというと、散々

でした。1238年、モスクワが侵略され、

1240年にはキエフが壊滅させられます。

 そして、ノヴゴルド公国はモンゴルに降伏し、

「タタールの軛」が始まります。これは「モ

ンゴル人に首輪をつけられた」という意味

で、今風に言えば「パシリになった」

でしょうか。

 なお、1271年にモスクワ公国が誕生します。

モンゴルの承認の下、ノヴゴルドから領地を

分けてもらったので、初代モスクワ公の

ダニール・アレクサンドルビッチは

分封公と呼ばれます。「のれん

分け王」といったところでしょうか。

 1300年代になると、ユーラシア全土に勢力

を張ったモンゴル帝国は分立していき、

徐々に力が弱まります。

 それでもまだまだタタールの軛は強く、

ルーシの「パシリ人生」は続きます。

 変化が表れるのは、モスクワ大公イヴァン三世

のときです。イヴァン三世は滅亡した東ローマ

帝国の皇女を嫁に迎えます。

 「全ルーシの主」という地位を得、また、双頭

の鷲の紋章も引き継ぎました。これにより、

東ローマ帝国の正統後継者の地位を

得たことになります。

  倉山満『嘘だらけの日露近現代史』

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 今回も最後までお読みくださり、

   ありがとうございました。感謝!

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