江戸時代の思想家石田梅岩をご存じですか?
梅岩に造詣が深い田中真澄さんが、梅岩に
ついてのお話の中で興味深いお話をされています。
───────「今日の注目の人」───
☆ 石田梅岩『都鄙(とひ)問答』に学ぶ ☆
田中 真澄(社会教育家)
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城島 昭彦(作家)
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【城島】
梅岩の教えは「石門心学」と呼ばれていますね。
心学というのはシンプルに、心を問い、自分
を高めるための学問というふうに捉えれば
いいと思うんですけれども、そのために
何が大事かというと、立志です。
まず志ありきということを説いているのが
石門心学だと思いますね。
【田中】
梅岩自身も、私はこういう人生を歩みたい
という強烈な志があって、それが人々を
教化する熱意を生んだわけですね。
ところがいま、志という字を読めない若い
人が非常に増えているんですよ。
【城島】
えっ、志を読めない?
【田中】
シとは読めるけど、もう一つは何だろうと。
きっと、志について考えたことがないから
読めないんだと思うんです。
「君の生きる目的は何ですか?」と聞くと、
ポカンとするんですよ。
生きる目的ってあるんですかと。
こういう実態を見ると、日本は大丈夫
かって心配になりますね。
俺はこう生きるんだ、こういうことを成すんだと
情熱を燃やす人が本当に少なくなりました。
何となく生きて……。
※石田梅岩とは、どういう人物で何を説いたのか。
詳しくは『致知』で。
『致知』2017年2月号
特集「熱と誠」P52
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『致知』には運命を変える言葉がある
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今回も最後までお読みくださり、ありがとう
ございました。感謝!