「 癒す・感情・神経 」一覧
日本までのはるかな道のりを歩みだす 第 2,446 号
昭和二十年八月九日、ソ連参戦の夜、満州新京 の観象台官舎——。夫と引き裂かれた妻と愛児 三人の、言語に絶する脱出行がここから始まった。 敗戦下の悲運に耐えて生き抜いた一人の女性の、 苦難と愛情の厳粛な記録。戦後空前の大ベスト セラーとなり、夫・新田次郎氏に作家として 立つことを決心させた、壮絶なノンフィクション。 戦前、満州(現、中国東北部)には約150万人の 日本人...
人生は心の置きどころ心の置き方一つによって大きく変わる 第 2,445 号
1994年の対談当時、 住友生命保険の社長や会長を歴任した 関西財界の重鎮であった新井正明さん。 京セラの経営に加え、第二電電の設立にも携わり、 八面六臂の活躍を続けていた稲盛和夫さん。 いま読んでもいささかも 色褪せない貴重な名対談から、 稲盛さんが考え出した 「人生方程式」の神髄についてご紹介します。 ───────────────── 〈新井〉 稲盛さんが人...
その人自身の魂の力で自分を癒やしていかれる 第 2,442 号
『致知』最新号特集で注目を集めているものに、 文学博士・鈴木秀子さんと、田坂塾塾長・ 田坂広志さんの対談「未来の世代に伝えたい こと」が挙げられてます。 田坂塾は2013年、経営者の集まりとして開塾 しましたが、何年もしないうちに、経営者以外 の塾生が増え、「心の問題」についての対話 が増えてきたといいます。 その一つが親子間の葛藤です。 田坂さんは塾生たちが抱える親子間の葛...
東京の奥様と関西のおばちゃんでは笑うところが違う 第 2,437 号
笑いには「医力(いりょく)」がある――。 医学博士の高柳和江さんと、 2021年4月13日に逝去された 筑波大学名誉教授の村上和雄先生は、 そう提唱されていました。 医学と遺伝子工学、 異なる見地から放たれる〝笑い〟の 知られざる効用に目を見開かされると共に、 笑顔でポジティブに生きる大切さを教えられ ます。ユーモアを武器に、力強く 朗らかに生きたいものです。 ───...
この人のおるところは.いつも平和だったんですよ = 2-2 = 第 2,432 号
翌日、気を取り直し、 開口一番ミネやんに赦しを乞いました。 「ミネやん、昨日は私の都合ですみませんでした」 「いいえ、よかとです。 神父さんの都合のつく時でよかとです。 私には都合はありません。 私は自分の都合を言えるような 人間じゃなかとです。 私は親の都合で 親のいない子供として生まれました」 ミネやんはその時初めて 自分の生い立ちを語ってくれました。 ...
この人のおるところは.いつも平和だったんですよ = 2-1 = 第 2,431 号
長崎で活動を続けている カトリックの神父・古巣馨さん。 名もなき多くの人たちと出会い、 その生き方を通じて、キリストの福音の 真の意味に気づいてこられました。 その中でも忘れ難いのが、 60代のミネやんという男性との 出会いだったといいます。 ───────────────── <古巣> ミネやんとの出会いは 島原の小さな教会に赴任した時でした。 その頃、私は郊外に...
嫌われながら連綿と芸を継承してきたのだと思います 第 2,429 号
シテ方宝生流能楽師として、 能楽がもとより、 日本の芸術文化の可能性を 追求し続ける辰巳満次郎さん。 辰巳さんが師匠の父親(孝さん)から 学んだ指導の極意を語っていただきました。 ───────────────── (――お父様から学ばれたことは何ですか。) (辰巳) すべてを教えないこと。 十のものを八だけ教えて、 後の二は考えさせるということです。 ...
書道教室に通うことがとにかく楽しい 第 2,425 号
書家でありながら、 墨やブルーを使った文字作品を制作する アーティストとして海外にも 活動の場を広げている高橋恵里さん。 書家としては、第42回日本書展にて 第一席の「内閣総理大臣奨励賞」を受賞。 アーティストとしては、 ニューヨーク・ブリュッセル・ロンドンの アートフェアに作品を出品され、 自身のインスタグラム等での 情報発信にも取り組んでいます。 ────────...
“有限な時間”を突きつけられた気がしました 第 2,424 号
広告マンとして充実した 日々を送っていた最中の2014年、 27歳の時に難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS) と診断された武藤将胤さん。 しかしその突然の逆境にも屈せず、 テクノロジーを駆使して様々な事業を手掛け、 「人間に限界はない」という 力強いメッセージを発し続けられています。 最新号より、武藤さんの人生の歩みを ご紹介します。 ────────────────...
自らの心を癒やして苦しみを乗り越えたその方自身の力 第 2,415 号
人々の様々な人生の悩みに寄り添い、 YouTube番組「大愚和尚の一問一答」を通して メッセージを発し続けている 愛知県・福厳寺住職の大愚元勝さん。 大愚さんは、多くの人たちが視聴するこの 番組にどのような思いを込めるのでしょうか。 『致知』4月号の記事の一部をお届けします。 ─────────────────── (大愚) 住職に就任する一年前、2014年のこと...