自らを磨き.人格を高めようとひたむきに努力し続ける 第1,685号

京セラやKDDIを、日本を代表する大企業に
育て上げ、不可能と言われたJAL再生を
成し遂げた稲盛和夫氏。

本日は『致知』2003年4月号に掲載され、
当時大きな反響を呼んだ
「試練を通じて成長する」という
巻頭コラムの記事をご紹介します。

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  「成功さえも“試練”である」

  稲盛和夫(京セラ名誉会長)

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私は、「試練」とは、一般的にいわれる
苦難のことだけを指すのではないと
考えています。

人間にとって、成功さえも試練なのです。

例えば、仕事で大成功を収め、
地位や名声、財産を獲得したとします。

人はそれを見て、
「なんと素晴らしい人生だろう」
とうらやむことでしょう。

ところが実は、それさえも
天が与えた厳しい「試練」なのです。

成功した結果、地位に驕り、名声に酔い、
財に溺れ、努力を怠るようになっていくのか
それとも成功を糧に、さらに気高い目標を掲げ、
謙虚に努力を重ねていくのか によって、
その後の人生は、天と地ほどに
変わってしまうのです。

つまり、天は成功という「試練」を
人に与えることによって、
その人を試しているのです。
 

いわば人生は、大小様々な苦難や成功の
連続であり、そのいずれもが「試練」
なのです。

そして、私たちの人生は、
その人生で織りなす「試練」を、
どのように受け止めるかによって
大きく変貌していくのです。

私たちは、苦難あるいは僥倖、
そのいずれの「試練」に遭遇しても、
決して自らを見失わないように
しなければなりません。

つまり、苦難に対しては真正面から立ち
向かい、さらに精進を積む。

また成功に対しては謙虚にして驕らず、
さらに真摯に努力を重ねる。
そのように日々たゆまぬ研鑽に励むことに
よってのみ、人間は大きく成長していく
ことができるのです。

 
私は、現代の混迷した社会を思うとき、
私たち一人ひとりが、
どのような環境に置かれようとも、
自らを磨き、人格を高めようと
ひたむきに努力し続けることが、
一見迂遠に思えても、結局は社会を
よりよいものにしていくと信じています。

 今回も最後までお読みくださり、

    ありがとうございました。感謝!

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