演劇の神様の「知恵の蔵」がパッと開く瞬間が訪れる 第 2,611 号

野村さんは、劇団四季『エビータ』や
『オペラ座の怪人』『オンディーヌ』など、
ミュージカルからストレートプレイ(台詞劇)、
古典・現代劇に至るまで、俳優として数々の
ヒロインや主要な役を演じこられました。

その野村さんが舞台で経験した演劇の神様
の「知恵の蔵」の扉が開いた瞬間とは――。

─────────────────

(野村) 
……実際、舞台に立つと、
その日のお客様の熱気や舞台への期待度など、
目には見えないエネルギーのようなものが
伝わってくるんです。
まさに、高校生の時に客席にいて感じたものが、
それだったのだと思います。

舞台と客席のエネルギーの
交流とでもいうのでしょうか。
ただ、あくまでも自分の肌感覚ですから、
客観的に説明がつくものではありませんし、
意識してどうこうできることでもありません。
そこが舞台の面白いところなのです。

でも、先ほどの「居て、捨てて、語る」に通じ
ますが、「俳優の役割は本と言葉の感動を自分
の肉体を通してお客様にストレートにお伝え
する」ということは常に意識しています。

『夢から醒めた夢』というミュージカルに
夢を配って歩く配達人が出てきますけれども、
俳優も「感動の配達人」なんだという意識で
舞台に立っています。


(――ああ、俳優は感動の配達人。)

(野村) 
浅利は「役の前で透明になれ」ともよく言って
いました。京セラ創業者の稲盛和夫さんも、
世のため人のためという利他の思いで
真摯に努力を続けていれば、「知恵の蔵」
の扉が開いて、叡智を授けてくれるという
話をされていますが、これは浅利の言って
いたことと通じるものがあると思います。

「自分が」という自己への執着を捨てて、
人々に感動をお届けしたいという
純粋な思いで努力を続けていれば、
演劇の神様の「知恵の蔵」がパッと開く
瞬間が訪れる。


私も演劇人生で二回くらいそうした体験を
しました。その時はもう本当に役に没頭
し切っていて、舞台も客席も自分自身も
真空になるといいますか、自分がさーっと
溶けていく感覚がありました。


ですから、自意識がなくなり……

★全文は『致知』2022年10月号に掲載。
野村さんが演劇一筋の歩みから掴んだ
人生・仕事の極意、また師であり、パートナー
であった劇団四季創設者の浅利慶太さんの
素顔を語っていただいています。
ぜひご覧ください。詳細はこちら 

★「致知電子版」でもお読みいただけます。
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 今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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