昔の剣豪が精神修養に努めたのは、
心を整えることで命の危険に晒された時でも、
FF状態ではなく、フロー状態に入る確率を
高めるためといえます。
二刀流で大活躍の大谷翔平選手が
ゴミ拾いを励行するのも、
そこに通じるものがあると考えます。
フロー状態は、最新の脳科学で明らかになって
きた「Awe(オウ)体験」の一部だと考え
られています。
宇宙飛行士が宇宙空間から青く美しく光る地球
を見ると、自分は大いなる何者かに生かされて
いると実感して深い感謝の念が湧いてくると
いいます。
こうした心震える感動体験をAwe体験といい、
その時の脳は非常に活性化し、
エゴが低下して謙虚な気持ちになることが
明らかになっています。
Awe体験は大自然の前で
ちっぽけな自分を感じた時や、
徳の高い人の言動に感動した時などにも
体験することがあります。
以前、ニューヨークの地下鉄で、電車が入って
くる直前にホームから線路へ転落した人を、
一人の男性が線路へ飛び降り身を挺(てい)して
救助したことがありました。
その場にいた人たちは一様に深い感動に包まれ、
Awe体験と同様の脳の状態になったといいます。
アリゾナ大学の教授は、
釈迦様は悟りを開いた時に強烈な
Awe体験をしたのではないかと推測しています。
同様に、歴史に名を刻んだ多くの偉人が
Awe体験を通じて人生を大きく
転換させたのではないかとも言われています。
脳磨きを通じて無意識領域が整うと、
このAwe体験をしやすくなるのです。
(※本記事は2023年11月号「幸福の条件」
より一部を抜粋・編集したものです)
☆岩崎一郎さんの記事では、
・運命を変えた二つの出逢い
・心を一つにしたチームは驚異的な成果を上げられる
・脳磨きの六つの方法
・心温まる、心を一つにできる人間関係を持ち続ける
など、実体験を交えて、
脳磨きを通じて脳が持つ力を最大限に発揮し、
よりよい人生を実現するヒントが語られます。
人生100年時代を生き抜く知恵が満載です。
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!