月刊『致知』最新号の特集テーマは、
「丹田常充実」です。
本特集のテーマに込める思いを綴った『致知』
主幹による総リードの一部をお届けします。
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浅野セメント、日本鋼管などの創業者・
浅野総一郎が新潮社の創業者である
佐藤義亮にこう言ったという。
「大抵の人は正月になると、
また一つ年を取ってしまったと言い、
殊に年配になると正月がくるのを恐がるが、
私は年なんか忘れてしまっている。
そんなことを問題にするから、
早く年がよって老いぼれてしまう。
この世は一生勉強していく教場であって
毎年一階ずつ進んでいくのだ。
年を取るのは勉強の功を積むことに他ならない」
勉強とは学問だけでなく仕事を通じて自分を磨く
ことで、その勉強に真剣勝負の心構えで臨むこと
が必要、それを積み重ねて一年に達した時、
人生学の教場の一学年を卒業させてもらえる、
と言葉を重ね、浅野総一郎はこう結んでいる。
「私にとってはこの人生学の教場を卒業するのは
まず百歳だろうとちゃんと腹に決めている。
昔から“男の盛りは八十から”という。
あなたは五十代だそうですが、
五十などは青年、大いにやりなさい」
佐藤はこの言葉に圧倒されたと言っているが、
人生大学を卒業するには
これぐらいの気概が要るということを
先達は教えてくれている。
永平寺古跡館所蔵の書に、こういう言葉がある。
(……この続きは本誌をご覧ください)
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今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。感謝!