どのような人であっても初めから優れてはいない 第1,736 号

   『道元一日一言』

曹洞宗の開祖であり、
日本に禅の思想を確立したひとりでもある
大宗教家の遺した膨大な著作の中から、
珠玉の語録366を精選しました。

その主著『正法眼蔵』は、
いまなお多くの人に読み継がれ、
近年では、アップルの創始者である
スティーブ・ジョブズにも
影響を与えるなど、宗派や国境を超え、
多大な影響を与え続けており、
今回の「一日一言」にも
多くの言葉が収録されています。

編者は、若い頃から半世紀以上にわたり、
道元研究ひと筋に打ち込んできた
大谷哲夫先生。

「道元の言葉は、それに巡り会った、
 その人の因縁応時応接によって、
 その人の心を強くとらえて離さない
 ものがある」

という「まえがき」の記述のとおり、
その言葉は、時には詩的ですらあって美しく、
時代をこえ、宗派をこえて
私たちに強く訴えかけてくる力を
もっています。

そのいくつかをご紹介しましょう。

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1月6日 仏道をならう
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仏道をならうというは、
自己をならうなり。

自己をならうというは、
自己をわするるなり。

自己をわするるというは、
万法に証せらるるなり。

『正法眼蔵』「現成公案」

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【訳】

仏道を学ぶというのは、
真実の自分を明らかにすることである。

真実の自分を明らかにするとは、
自己を忘れることである。

自己を忘れるとは、
自分にとらわれた自分は
本来なかったということを覚ることである。

自己を完全に忘れると、
万法が真実の自分であることがつまり、
自他の枠組みの執着がなくなったことが
明らかとなる。

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1月30日 玉は琢磨によりて器となる
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玉は琢磨によりて器となる。
人は練磨によりて仁となる。
何の玉か、はじめより光有らん。
誰人か初心より利なる。
必ずみがくべし。
須く練るべし。
自ら卑下して学道をゆるくする事なかれ。

『正法眼蔵随聞記』巻五

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【訳】

玉は磨いて初めて見事な器となる。
人は練磨によって有徳な人となる。
どんな玉でも初めから輝く光はもたない。
どのような人であっても初めから
優れてはいない。

必ず切磋し、練磨せよ。
自らを卑下して仏道を学ぶことを
怠けてはならぬ。

…………………………………

ぜひ多くの方々に、無駄なく、美しく、
力ある道元の言葉の数々に、
本書を通して出合っていただければと
心より願っています。

………………………………………
『致知』編集長も念願した一冊
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 今回も最後までお読みくださり、

     ありがとうございました。感謝!

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