将たる者は右手に七分の合理性.左手に三分の人間味を持つ 第 1,799 号

数々の企業再建に尽力し、名経営者として
高い評価を得てきた井原隆一氏。

北海道日本ハムファイターズの栗山英樹監督が
その著書を座右の書としておられることでも
話題となりました。

その井原隆一氏が
『致知』1981年11月号の対談記事で語られた
「成長会社のトップ三十数人の共通点」という
興味深いお話があります。

……………………………………………………
 成長会社のトップ三十数人の共通点

            井原隆一
……………………………………………………

以前に成長会社のトップ三十数人の人と
対談したことがありましてね。

で、対談して気づいたのは
その三十何人には非常に共通したものが
あるんですね。

一、自分に厳しい

二、がめつい

三、エリート意識がない

四、洞察力がある

五、物、人に対する感謝の念が強い

六、これでいいと満足しない

七、数字が読める(将来の計算をするのが巧み)

八、厳しい体験の中から自分が成長する糧を
  見出している

九、独りぼっちになる(反省)

十、天才は一人もいない。

その三十何人かのトップをみていてね、
どうしたら、ああいう姿勢を持てるのかを
考えてみたんですが、要するに、
自分を捨てきっているからなんですね。

自分を捨てきれない者は会社を捨てるか、
自分が捨てられる。

自分を捨てるというのは、自分の立場とか、
名誉とか地位とかね、そういうことにとらわれ
ないで、企業経営のために、全能を傾けられる
ということです。

私はね、将たる者は右手に七分の合理性、
左手に三分の人間味を持てといってます。

厳しさだけじゃ、やはり人はついてこない
から、三分の人間味を持つ。

ところが、その右手に私情を入れる人がいる。
自分が大切だから、悪口いわれないようにする
するわけです。

だから、私を捨てられない人は
判断、決断、断行ができない。

会社のためにはこうした方がいいんだが、
失敗したら自分の責任を問われはしないか
とかね、自分を先にしている。自分を捨てて
いない。

企業のためにこうすべきだと判断、決断しながら、
私の感情を入れるものだから、断行ができない。

こういう公私混同も困る。

それで、得てして、こういう公私混同が会社
を滅ぼす。あのトップは立派な人だとか、
いい人だとかいわれたくてね、断行を躊躇する。

勇気というのは私心を捨てたときに、
自ずから出てくるものですのにね。

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 今回も最後までお読みくださり、

     ありがとうございました。感謝!

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