人格は飲食の慎みによって決まる感謝の心である 第 2,399 号

「腹八分目が健康にいい」。
昔から言われていることですが、
そんな〝節食〟を健康の基礎としてのみならず、
運の重要な要素だとして考察した人がいます。

江戸時代の観相家・水野南北です。
食を節することによって開運をもたらす――

健康がより問われる不確実な時代だからこそ、
水野南北が唱えた「節食開運説」に学びたい
ものです。

語り手は、中矢伸一さん(日本弥栄の会代表)
です。


─────────────────

〈中矢〉
水野南北が「万に一つの誤りなし」と自負し、
「幸運を招来する法」と広言した
節食開運説とはどのようなものか。
その基本は言葉どおり、食を節することにある。

その要点をまとめると、次の10項目に整理
できる。


、食事の量が少ない者は人相が不吉な相で
あっても、それなりに恵まれた人生を送り、
早死にしない。特に晩年は吉となる。

、食事が常に適量を超えている者は、
人相が吉相でも調いにくい。手がもつれたり、
生涯心労が絶えず、晩年は凶となる。

、 常に大食、暴食の者は、
たとえ人相がよくても運勢は一定しない。
もしその人が貧しければますます困窮し、
財産家でも家を傾ける。
大食、暴食して人相が凶であれば、
死後に入るべき棺もないほど落ちぶれる。

、 常に身のほど以上の美食をしている者は、
たとえ人相が吉でも運勢は凶になる。
美食を慎まなければ家を没落させ、
出世もおぼつかない。
まして貧しくても美食する者は、
働いても働いても楽にならず、一生苦労する。

、常に自分の生活水準より
低い程度の粗食をしている者は、
人相が貧相でもいずれは財産をなし、
長寿を得、晩年は楽になる。

、食事時間が不規則な者は、吉相でも凶となる。

、小食の者には死病の苦しみがなく、
長患いもしない。


、怠け者でずるく、
酒肉を楽しんで精進しない者は成功しない。
成功、発展しようと思うならば、
自分が望むところの一業を極め、
毎日の食事を厳重に節制し、
大願成就まで美食を慎み、
自分の仕事を楽しみに変えるように努めれば、
自然に成功するだろう。

、人格は飲食の慎みによって決まる。

10、酒肉を多く食べて太っている者は、
生涯出世栄達はない。


この10項目とともに水野南北が強調するのは、
感謝の心である。そのことを南北はこのように
表現している。


「いつもご飯を3膳食べる人なら2膳だけにして
おいて、残る1膳を神に献ずるのである。
実際に神棚にお供えしなくともいい。
神仏を思い浮かべ、その神仏に向かって、
ありがとうございますと念じればよい」

※本記事は月刊『致知』2007年9月号
特集「運命を切りひらく」より一部を抜粋した
ものです。

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  今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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