自ら考えて自分が自分に最後の命令を出すもの = 2-2 = 第 2,487 号

今にして私は、ずいぶんと自由というなら
これ以上の自由はないと思うのでありますが、
私の父に感謝するのであります。

中学時代からほとんど相談といっても
だいたい自分で考えて
「こうしようと思うがどうでしょう」
という程度でありました。

「どちらの方がいいか」という相談は、
ほとんどしたことがないのであります。
これはまあ私には少なくとも、
たいへんありがたいことでございました。

結局、よいとか悪いとか、
やってはならんとか、
やるべきとかいうようなことは、
自ら考えて自分が自分に最後の命令を
出すものであろうと私は考えております。

その意味では教育にはふたつある。

ひとつは他人から受ける教育であり、
もうひとつのほうは自分が自身に与える教育だが、
その方がより大切であるというギボンの言葉は、
本当だと思います。

世の中いろいろなことがありますけれども、
結局は幅の広い生活は、もしそこで負けなければ、
人生はより深くなるのであります。

ですから単調な、いわゆる苦労のない生活よりも、
苦しくとも幅のある生活をしておる方が、
人間の一生としては大きいと思います。

しかし、それには自分に対する
しっかりした決定力を自分自身が
もたねばならんと思います。

ですから、環境は大事だと申しましたが、
人間にとっては環境そのものではありません。

環境に対する反応をいかようにするかと
いうことが大事であります。

そのことは自らの判断と自らの意志の力だと
思います。


しかしこれはありがたいことに、
いくつになってもそう簡単ではありません。

自らが自らに与える教育というのを
しっかりと手にもつということは、
70の我々にとっても決して
簡単なことではないのです。

したがって若い諸君には
さらに困難であろうと思いますが、
結局練習であります。

ひとつお互いにがんばりましょう。


…………………
 読者の声
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この選集は貴重です。宝です。
最高の書籍です。
多くの人にこの本を読んでほしいと
思いました。一文一文を噛み締め、
味わいながら読み進めています。
(愛知県・加藤正雄様)


平澤興先生の言葉には
深く胸を打つものがあります。
先生からは肩書で人を見てはいけない、
その人の人間性を見なくては
いけないことを教わりました。
この選集が我が家に代々伝わって
いけばと願っています。
(福岡県・小林正子様)


『致知』で選集の発売を知った時に、
これは大変価値のあるものに
なるだろうと思い、購入いたしました。
これから先も自分の行く道を
照らすものになるだろうと感じています。
(宮崎県・藤田智賀子様)

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 著者プロフィール
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ひらさわ・こう──【1900年~1989年】
明治33年新潟県生まれ。脳神経解剖学の世界的権威。幼時より医師を志し、
第四高等学校、京都帝国大学医学部卒業。昭和21年京都帝国大学教授。
32年から京都大学総長を2期6年間務める。38年京都大学総長を退官し
同大学名誉教授。45年勲一等瑞宝章受章。平成元年没。著書に
『生きよう今日も喜んで』(致知出版社刊)などがある。

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  今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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