生き残っていくためには記憶力が死活的に重要になる 第 2,227 号

 異能の外交官が初めて公開する「インテリジェ

ンス」の技法。この「情報工学」を官僚だけに

独占させておく手はない、ビジネスマン必読。

 『国家の罠』などのベストセラーを持つ佐藤優

氏による“初のインテリジェンス指南書”世界

のインテリジェンス哲学・技法から、スパイ

は「酒・金・セックス」を使ってどのよう

に標的を籠絡するかまでを伝授。

 新聞は漫然と読むのではなく、メモやクリッ

ピング(スクラップブックの作成でもよい)作

業を行い重要事項を記憶に焼き付ける。

 新聞は継続性にそれほどとらわれない媒体なの

で、半年くらいで同じ出来事に対する評価が

いつのまにか正反対に変遷することも多い。

 このような変遷がなぜ生じたのかを

考えながら情報を整理する。

 ちなみにインターネットの普及に伴い、新聞の

スクラップに割く時間を無駄と考え、データ

ベースに頼る傾向が強まっているが、

の知る一級の情報専門家は例外なく

自らの手で切り抜きを行っている。

 その方が記憶への定着が

圧倒的に高いからだ。

 この新聞研究をしていると3から6か月で、

対象国・組織の様子がおぼろげながら

見えてくるようになる。

 ここから本格的なヒュミント工作が始まる。

ヒュミントは徹底的な身元調査から始まる。

 中東、ロシアの記憶力は「暗記教育」の賜物。

 インテリジェンスの世界では、外交とは

異なる「ゲームのルール」が適用される。

 会談の内容をきちんと記憶して、嘘をついた相

手には、その程度に応じて必ず報復を加える。

 また、ほんとうに重要な約束をするときは文書

にしないことが多い。文書にして、情報が必要

のない人の眼に触れて、仕事ができなく

なってしまうことを恐れるからだ。

 従って、インテリジェンスの世界で生き残って

いくためには記憶力が死活的に重要になる。

 筆者の経験では、中東の人々は全般的

に記憶力に秀でている。

 モスクワで筆者はサウディアラビアの幹部

外交官と付き合って、本音の意見交換を

時々したが、この外交官は一切メモ

をとらないし、筆者にもメモをとらせない。

 しかし、以前の会話の内容を

完壁に記憶している。

 初めは密かに録音しているのではないかと疑っ

ていたが、新聞記事や過去の歴史的事実関係

についても正確に記憶しているので、どう

も機械に頼っているようではない。

 ある日、記憶の秘訣を聞いてみると「子供の頃

にコーランを全文暗唱したが、その方法

を応用している」といった。

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  今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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