挫折を経験した人間こそ可能性がある = 2-2 = 第 2,208 号

 永守の人材教育の基本は、徹頭徹尾、実地で

ある。投げ込んで、考えさせて自ら解決する。

 もちろん、放り出したりはしない。常に目を

配り、話を聞きながら、自分でやらせる。

「やめない、逃げない、ごまかさない」

教育を徹底するのである。

 「かつての趣味は『会社四季報』を熟読する

こと。今は世界中のモーターと、その関連分

野の会社のデータを読むこと」(永守重信)

 永守は、日本電産でM&Aを本格化する前か

ら『会社四季報』を熟読していた。何冊も買

い込んで自宅に置く。狙いはもちろん、M

&Aに生かすため。どんな会社が何を

しているのか。業績はどうか。

 「井戸掘り経営、家計簿経営、千切り経営が

三大経営手法である」(永守)

 千切り経営とは、何か問題が起きたら、それ

を小さく切り刻めということ。小さく切り

刻んでいけば、問題解決の糸口は

見つかるというもの。

 永守は今も、世界の市場の動きを細大漏らさ

ず、自ら見続けている。その一つの仕掛け

は社内で「週報」と呼ばれるもの。

 これは、各子会社の社長が毎週、それぞれの

会社の海外法人や国内の支店・営業所、本社

の営業、技術部門などから、市場・顧客や

技術などのその週の動向のメモを

受け取ることから始まる。

 毎週土曜日の朝、各社の社長の元には

それぞれ大量のメモが集まる。それを

社長たちは読んで要点をまとめ、

昼頃、永守にメールする。

 永守は世界のグループ企業、308社から

集まるそれを土曜日にすべて読みこなし、

別に各地の中堅クラス以上の幹部から

寄せられるメール約1,000通にも目を通す。

 もちろん読みっぱなしということはなくて、

日曜日は朝から週報リポートにもメールに

も返事を送り始める。苛烈というほか

ないが、だからこそ「世界のいろ

んな市場の小さな動きまで全

部わかる」と言い切る。

 永守が作り上げているのは、世界の隅々まで

神経回路を張り巡らした仕組みである。この

仕組みがあるから、小さな変化も見逃さず、

あるいは感じることができる。

 「数字オンチが会社をつぶす。数字の裏付け

のない机上の理屈は負け犬の遠吠えだ」

(永守重信)

 永守は技術者出身の創業経営者である。とこ

ろが、財務に関しては人一倍詳しい。創業

して間もない頃から、夜、会計の専門

学校に通い、さらに独学でも徹底的

に勉強してその知識を身につけた。

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  今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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