大阪には近代以前の千年以上の歴史の蓄えがある 第 2,146 号

 著者は1952年大阪生まれ、大阪在住。コピー

ライター、編集者をつとめた後、大阪をテー

マにしたライターに転身。季刊『SOFT』、

月刊『大阪人』編集部を経てフリー。

 エッセイ、コラム、ルポのほか、書評

などにも執筆活動を広げている。

 大阪はどんな街だろうか。「商人の街」

「お笑いとたこ焼きの街」「大阪城と

通天閣のある街」「文楽と上方

歌舞伎の街」「ひったくり

と違法駐車の街」

たしかに、どれもみんな大阪の一面だ。

 堺筋を中心に東西に通りをめぐらせ発展した

のが、かつての船場だ。豊臣秀吉が大坂

城下町をつくったときに生まれた。

 江戸時代は鴻池など豪商が活躍した舞台で、

繁栄は戦前まで続き、長い間、大阪商人の

本丸のような場所だった。山崎豊子の

『暖簾』をはじめ一連の船場商人を

描いた小説を読むと、この区域で

商売をすることが、どれだけ

の信用とプライドをもたらしたかがよくわかる。

 豊臣秀吉といえば天下統一をなしとげ、

大坂城を築き城下町をつくり、のちの

大阪繁栄の基礎を固めたとして、

いまだに大阪人に根強い人気

を持つヒーローである。

 何もなくてええんです。街に出たいときは

自分の頭と足で歩いてください。

 大阪の文化と、しばしば言う。大阪の食文化

と言ったり、大阪弁には歴史と文化の蓄積

がある、などという使い方をする。

 文楽、歌舞伎、落語、漫才、浪曲、新喜劇

など芸能の分野には、大阪文化と呼ば

れるものがたくさんある。

 スーパーマーケット、プレハブ住宅、即席

ラーメンなど戦後の新ビジネスは大阪から

はじまったものが多い。それは進取の

気風と柔軟な発想が、大阪文化に

根付いているからだといわれる。

 観光の話から中之島、商店街、そして博物館、

エコミュージアムまで、あちこち飛びました

けど、大阪を見直すヒントになれば嬉しい。

 大阪には近代以前の千年以上の歴史の蓄え

がある。古いものの中にもいろんな

ヒントがあるはず。

 大阪の南北問題、そして東西の交流から近松

の芸術が生まれたように、新しい文化は

古いものの交わりから生まれる。

  本渡章『大阪人のプライド』

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  今回も最後までお読みくださり、

    ありがとうございました。感謝!

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