「生き残る」ことの 意味を深く噛み締めました 第 2,496 号

酸素ボンベをつけず、
体力と精神力を鍛え上げることで
8,000メートル級の山々を踏破してきた、
無酸素登山家の小西浩文氏。幾度も命の危機に
遭遇しながらもそれを見事に回避、
その体験を通じて独自の危機管理術を会得した
小西氏の「心の習慣」に迫ります。

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(小西)
危機に直面し生き残るための習慣について、
登山家としての経験を踏まえながら述べて
きましたが、登山に加えて私が直面した
もう一つの危機が病でした。


28歳の時、甲状腺がんが見つかり、今度はその
がんが首のリンパに転移していることが判明。
31歳までに3回の手術を受け、
入退院を繰り返しました。
病院のベッドでこのまま死んでしまうのは
耐えがたいことで、闘病の身であるにも拘らず、
この期間中に8,000メートル峰に3回挑戦し、
うち2座に登頂しました。

山では終始高熱が続き体力も
みるみる衰えていくのが分かります。
それでも踏破できたのは

「何としても病に打ち勝ちたい」

という一念があったからなのでしょう。
8,000メートル級の山に登れば、
自分が明日死ぬかもしれないという恐怖は
不思議となくなります。
あるいは山が私の苦しみを
忘れさせてくれたのかもしれません。

3度目の手術から25年後の2018年、
咽頭部に新たながんが見つかりました。
1か月ほど入院し、
首を半分ほど切開する大手術を受けましたが、
幸いにして完治し「生き残る」ことの
意味を深く噛み締めました。

「百折不撓」という今回のテーマを聞いて
まず頭に浮かんだのは
私の大好きな「百戦百敗」という言葉です。
100回戦って100回負けたとしても、
101回目には必ず勝利するという
決意を表す言葉として、
厳しい登山や闘病の時、
いつも私を支えてくれました。

チェスの対局の場合、
それまでボードを占めていた黒い駒が、
最後の最後に白い駒に取って
替わられるということがあります。
私は人生というものも終生、
そうでなくてはいけないと思うのです。

その時大切なのは、
たとえ負けを喫したとしても「これ以上無理だ」
「自分はダメだ」と落ち込んだり腐ったりする
のでなく、負けた原因を冷静に分析しながら
改善策を講じて、次の戦いに臨むことです。


しかも、それを単なる自己満足で
終わらせることなく、第三者に
認めてもらえるだけの努力をすることです。

(本記事は『致知』2020年7月号
特集「百折不撓」より一部を抜粋・編集
したものです。)

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  今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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