何が本当かわからないが注意が必要!! 転ばぬ先の杖 (2-2) 第 247 号

 経済統計の数値の真贋を見抜くには、

複数の統計を合わせてみるとわかる。

 そうして矛盾点があるか整合性があるか

を見極め、統計数値の信頼性を測るのだ。

 中国の実際のGDPは3分の1か。

 粉飾の匂いがプンプンするのは

工業成長率6%だ。

 こういった数値を積み重ね、重ね合わせ

ていくと、どうしても中国経済GDP

6.9%成長というのは、相当にゲタ

を履かせた数値だということが判明する。

 株式市場は、経済全体の動向を如実

に表す、映し鏡といえよう。

 株式市場は実体経済だけでなく、

未来を見て動く。

 そのため為政者は、常に株式市場

の動向を気にする。

 サブプライムと同じシャドウバンキング。

 地方政府の債務問題は巨大な

不動産バブルを生み出した。

 これにはシャドウバンキングが絡んで

いるため、国有企業や地方政府が、自

分たちの資金を投じたカネの残高

がわからないということだ。

 貿易量を計測する一つの手段と

して、「バルチック海運指

数」(BDI)がある。

 これは、ばら積み船運賃の

国際市況を示すものだ。

 ばら積み船とは、石炭、鉄鉱石、穀物など

の乾貨物(ドライカーゴ)を運び、「海

のダンプカー」の異名を持つ。

 その運賃の国際市況を示すバルチック海

運指数は、石炭や鉄鉱石など原材料の世

界的な需要を反映するため、世界貿易

の動向を探る指数として注目されている。

 習近平がどこまで軍の実権を握っている

かは不明だが、これまで人民解放軍は、

政権に対して面従腹背というスタ

ンスを取ってきた。

 そのため、軍の暴走や暴発が起こら

ないとも限らない。

 そのとき中国では、経済のみならず、

政治体制の崩壊にもつながる。

 中国崩壊のインパクトが世界経済に与え

る衝撃は凄まじいものになるのでは

ないかと密かに懸念している。

 中国人観光客の「爆買い」で潤っていた

のは日本の一部企業に過ぎず、たとえ

それがなくなったとしても、単に

特需が消えるだけだ。

 AKBを輸出して民主化を。

 私は講演などで、中国の民主化を促進

させるため、中国にAKB48文化を

どんどん輸出し、上海AKB(S

NH48)のようなグループ

を各都市に作るべし、と提案している。

 講演会場からは笑い声が巻き起こる

が、私は半分、本気だ。

 AKBでは、選挙によって、立ち位置

のセンターや映画出演などが決まる。

 選挙は民主主義の根幹である。

 中国の人々に、「選挙はいい、民主

主義も素晴らしい」と思わせるのだ。

 すると、「なぜ為政者だけは選挙

で選べないのだ」となる。

 中国の経済縮小、何よりその不確かな「偽

造統計」が、中国バブル崩壊後、世界に

どれだけの影響を及ぼすのか。

 未曾有の大混乱がほぼ確実に起こる

ことを前提に、私たち日本人は

備えていかなければならない。

 高橋洋一『中国GDPの大嘘』

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今回も最後までお読みくださり、

   ありがとうございました。 感謝!

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