自分の強みを磨きながら人生を歩んでいく 第 2,285 号

「自己実現の動機を外側から与えることはでき
ない。動機は内側から来なければならない」

──これは「マネジメントの父」と仰がれる
ピーターF・ドラッカーの言葉です。
ドラッカーの言葉は私たちの仕事や人生に
実に多くの示唆を与えてくれています。

『致知』の連載「仕事と人生に生かすドラッカー
の教え」では、ドラッカー学会理事の佐藤等氏が
毎回、その教えを分かりやすく解説されています。

───────────────────

(佐藤)

「モチベーションを与える」という言葉を耳に
することがあります。しかしモチベーション
は外から与えることはできません。

「モチベーションを上げる」という言葉もあり
ます。誰のモチベーションが問題になっている
のでしょうか。自分、それとも部下や他人
でしょうか。

どうしてモチベーションが上がることを期待して
いるのでしょうか。やる気を出させて業績に
貢献してもらうためでしょうか。

「エグゼクティブの成果をあげる能力によって
のみ、現代社会は2つのニーズ、すなわち個人
からの貢献を得るという組織のニーズと、
自らの目的の達成のための道具として
組織を使うという個人のニーズを
調和させることができる」(『経営者の条件』)

本来、仕事で動機づけが必要なのは、自己実現
や自己成長という「自らの目的」のためです。

それゆえ動機づけは内側から来なければなら
ないのです。ちなみにドラッカーがいう自己
実現とは、地位や名誉や金銭的なものを手に
することではなく、自分の能力を最大限に
伸ばして世の中の役に立っている状態です。

個人が仕事をとおして能力を習得し、
自己成長することで、仕事の成果をあげ、
その結果が組織の業績に反映されることで
両者のニーズが調和的に一致します。

次に示す成果をあげる能力は、そのために身に
つけておかなければならない習慣的能力です。

1)時間を管理する
2)貢献に焦点を合わせる
3)自他の強みを生かす
4)最も重要なことに集中する
5)成果のあがる意思決定をする

特に2、「どのような貢献ができるか」を自問
することは、自己開発のスタートラインに
立つことです。

そして3、自分の強みを磨きながら人生を
歩んでいくのです。

「自らの貢献を問うことは、可能性を追求する
ことである」(『経営者の条件』)

愚痴や不平を言う前に、モチベーションの起点
は自分であることを自覚しましょう。

人生は、そこからしか開けていかないのですから。

★「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」が
好評連載中です。続きは『致知』2021年11月号
にてお読みください。

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   ありがとうございました。感謝!

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