老いて死ぬ時が来ると人生全体の姿が展望できる 1,964号

尼僧として80年以上、禅の修業一筋に生きて
こられた青山俊董さんは、昨年、立て続けに
大きな病気を経験されたといいます。

青山さんはご自身の病気にどのように向き
合われたのでしょうか。そこには人生万般
に通じる教えが詰まっています。

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(青山)

教えられる、学ばされるという意味では、
病気などにしてもそうですね。

私は昨年、脳梗塞と心筋梗塞を立て続けに
体験しました。ある講座の時、話はできるの
に、黒板の字がどうしても字になりません。

翌朝、修行僧が「先生、言葉がおかしい」
と言うのですぐに入院しました。

5か月ほどすると今度は心筋梗塞で倒れまして、
周囲は葬式の準備まで考えていたそうですが、
本人としてはいろいろと気づくことがあって、
毎日呑気に楽しんでおりました(笑)。

私は修行僧たちに「苦痛と苦悩は違う」とよく
言っています。

体の痛みは確かに苦痛かもしれません。しかし、
そのことを通して気づくことが山ほどあります
からね。

病院の廊下に立ちますと、
生老病死というものが目の前に展開している。
いまは福祉が行き届いていて、
元気な人しか見えなくなっていますが、
本当はこれではいけないんですね。

やがて自分も病に伏す時が来る、老いて死ぬ
時が来ると人生全体の姿が展望できて
人生の座標軸というものが分かれば、いま、
どう生きるべきかが自ずと見えてきます。

その意味でも病気になって
私は感謝することばかりでこざいました。
まさに「南無病気大菩薩」です。

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  今回も最後までお読みくださり、

     ありがとうございました。感謝! 

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