紙の本は電子書籍より豊かな情報を脳に刻んでくれるのです 第 2,502 号

「言語脳科学」の第一人者である酒井邦嘉さん
は、紙媒体の本を読むことが人間の脳に
よい刺激を与えることを様々な研究を通じて
明かにしてきました。

また、インターネットや
人工知能に過度に頼ることは、
人間の脳を退化させてしまう、人間は考える
力を失ってしまうと警鐘を鳴らします。
酒井さんが語る紙の本の効用、
そして自ら考え、新しい物事を
創造していく脳の作り方とは?

─────────────────

(酒井)
スマートフォンやタブレット端末、
そしてインターネットの急速な普及と共に、
特に若年層の読書離れが進んで、
街角からは次々と書店が姿を消しています。
このままでは、これまで培われてきた読書文化
と出版文化は途絶えてしまうでしょう。

とはいえ、
「紙の本でも電子書籍でも、
読む内容は全まったく変わらないのだから、
どちらの媒体で読んでも違いはない」
と思っている人は多いのではないでしょうか。

しかし、私が専門とする言語脳科学(言語を中心
に人間の脳の構造と機能を研究する分野)
では、紙媒体と電子媒体で脳に与える影響に
明確な違いがあることが明らかになってきて
います。


紙の本で読書する時、
脳は単に書かれている内容だけを
読み取っているわけではありません。
紙の本の手触りや厚さ、装丁、本文レイアウト、
書体など、五感に訴ったえてくる
様々な要素を同時に処理していきます。

記憶を辿りながら本のページを捲って、
「あの人物はこの場面で登場した」とか
「そのエピソードはここにあった」と、
必要な所にすぐ辿り着けるのはそのためです。

一方、電子書籍では、常に画面の情報が更新
されるため、視覚的にも触覚的にも正確な
位置を把握することが困難です。


ページを遡るにしても、
スクロール・バーの位置や
頁数の表示を唯一の手掛かりにするのでは、
相当な時間が掛かります。

キーワード検索は確かに便利ですが、探したい
語句が正確に思い出せない時には使えません。
それが紙の本なら、どのあたりに書かれていた
かを頼りに見つけられることが多いでしょう。

つまり、本の内容に直接関係のない手掛かり
を含めて、紙の本は電子書籍よりも遥かに
豊かな情報を脳に刻んでくれるのです。

また、何事もインターネットで検索し、素早く
答えを得ようとする風潮にも問題があります。
検索して得られた情報は、様々な書物や資料を
調べ、自分自身の頭で考えて導き出した知識
とは、質的に異なります。

★なぜ人間は紙の本を読むことが大事なのか、
そしてどうすれば脳に秘められた
可能性を発揮できるのか。最新の研究を交えて
お話しいただきました。
全文は最新号をご覧ください。
こちらから 

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  今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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