生き残るためには記憶力が死活的に重要になる 第1,656号

 ”異能の外交官”が明かす諜報戦争の舞台裏

 『国家の罠』などのベストセラーを持つ

佐藤優氏による“初のインテリジェンス

指南書”。世界のインテリジェンス

哲学・技法から、スパイは「酒・

金・セックス」を使ってどの

ように標的を籠絡するかまでを伝授。

 新聞は漫然と読むのではなく、メモやクリッ

ピング(スクラップブックの作成でもよい)作

業を行い重要事項を記憶に焼き付ける。

 新聞は継続性にそれほどとらわれない媒体

なので、半年くらいで同じ出来事に対す

る評価がいつのまにか正反対に変遷

することも多い。

 このような変遷がなぜ生じたのかを

考えながら情報を整理する。

 ちなみにインターネットの普及に伴い、

新聞のスクラップに割く時間を無駄と

考え、データベースに頼る傾向が

強まっているが、私の知る一級

の情報専門家は例外なく自ら

の手で切り抜きを行っている。

 その方が記憶への定着が

圧倒的に高いからだ。

 この新聞研究をしていると3から6か月で、

対象国・組織の様子がおぼろげながら

見えてくるようになる。

 ここから本格的なヒュミント工作が始まる。

ヒュミントは徹底的な身元調査から始まる。

 中東、ロシアの記憶力は

「暗記教育」の賜物。

 インテリジェンスの世界では、外交とは

異なる「ゲームのルール」が適用される。

 会談の内容をきちんと記憶して、

嘘をついた相手には、その程度

に応じて必ず報復を加える。

 また、ほんとうに重要な約束をするとき

は文書にしないことが多い。文書にして、

情報が必要のない人の眼に触れて、仕

事ができなくなってしまうことを恐れるからだ。

 従って、インテリジェンスの世界で生

き残っていくためには記憶力が

死活的に重要になる。

 筆者の経験では、中東の人々は

全般的に記憶力に秀でている。

 モスクワで筆者はサウディアラビアの幹部

外交官と付き合って、本音の意見交換を

時々したが、この外交官は一切メモ

をとらないし、筆者にもメモをとらせない。

 しかし、以前の会話の内容

を完壁に記憶している。

 初めは密かに録音しているのではないかと

疑っていたが、新聞記事や過去の歴史的

事実関係についても正確に記憶して

いるので、どうも機械に頼っているようではない。

 ある日、記憶の秘訣を聞いてみると「子供

の頃にコーランを全文暗唱したが、その

方法を応用している」といった。

 佐藤優『国家の謀略』

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 今回も最後までお読みくださり、

    ありがとうございました。感謝!

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