生きているからこそ敬意を払われる人になる様に努める 第 675 号

 明治期、貧しい人々の救済や女子教育の

充実に尽力された昭憲皇太后。

 その足跡を顕彰するお二人が、これからの日本

のあり方についてお話しされています。

───────「今日の注目の人」───

近衛・日本赤十字社社長
    ×
西園寺・五井平和財団会長

───────────────────

【西園寺】
 いまの社会を見ますと、学問や知識は最高レベル

まで発達しているにもかかわらず、心は

追いついておりません。

 しかし、昭憲さまの気高さを学ばせていた

だくことによって、日本人の心も自然と

変わっていくように思います

 昭憲さまが生きられた時代、日本人の多く

は西洋から流れ込んだ新しい文明に

翻弄されておりました。

 日清戦争、日露戦争という

大きな戦いもありました。

 激動の時代を生き抜く中で昭憲さまがいらっしゃら

なかったら、日本人は心の指標を見失い、新しい

産業、物質至上主義へと流されるままで

あったかもしれません。

 いまの時代もまた、人々はより安易なほう

へ、より便利なほうへ、より物質的な

価値観へと傾いています。

 その流れにストップを掛けるのは世界平和

を念願され、人々の幸福のために生きら

れた昭憲皇太后の国を想う母のよう

な御心だと思います。

【近衞】 
 明治維新以来、日本が近代国家として成長を

遂げることができたのは、国の中心におわす

天皇、皇后をお守りしようという国民の心

が日本をまとめる大きな力になっていた

からではないでしょうか。

 さらに言えば、その力は両陛下が常に民の

ことを第一に思い、慈しまれることに

よって生まれていました。

 このように権力ではなく権威によって

国が治まっていったのは、おそらく

日本だけでしょうね。

【西園寺】 
 主人(西園寺裕夫氏)の曾祖父・西園寺公望が

亡くなる前に「日本は強い国にならなくても

いい。敬意を払われる国になるべきである

と言っていたと聞いております。

 私も、権力によって世界一の座を手にする

のではなく、昭憲さまのように精神性に

よって尊敬される国を目指すことが

大事であると思います。

 幸い日本には……

 ※日本が尊敬される道とはどのような

ものなのでしょうか。

 『致知』2017年6月号

         特集「寧静致遠」P64

今回も最後までお読みくださり、ありがとう

             ございました。感謝!

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