沈み切った心が癒されていったのです = 2-2 = 第 2,653 号

4年後、知人から「介護の仕事をやって
みないか」と声をかけて頂きました。
未経験でしたが、
役に立てればと始める事にしました。
そこで運命的な出逢いが訪れます。

その方は難病で体を自由に動かせず、呼吸器
をつけて辛うじて命を保っていました。
その患者さんと母の姿が重なり、
お世話を続けるうちに
母の死を次第に受け入れられ、
沈み切った心が癒されていったのです。

私を救ってくれたお年寄りの方々に
恩返しをしていこう、
この仕事を天命として一生続けていこう。
そう心に誓い、平成17年に㈲のぞみを設立。

ケアプランセンターを立ち上げ、介護支援の
提案や相談に24時間対応で奔走する中、
素晴らしい方々とのご縁に恵まれ、平成30年、
関わるお年寄りの最期を看取る事のできる、
念願の老人ホームを開設したのです。

私はこの介護業界に「人間学の大切さを
広げなければならならない」と思い
始めた時に、尊敬する
経営者仲間から『致知』を
紹介して頂いたのです。

『致知』は私の心に大きく響きました。
経営者として何を使命とするのか、
誰のためにやるのか。
足元を掘って掘って掘りまくり、
経営理念を刷新しました。

「利用者さんを笑顔に スタッフを笑顔に 
それぞれの家族を笑顔に 
地域を笑顔に 
私たちは笑顔あふれる企業を目指します」

理念を掲げて程なく木鶏会の存在を知り、
すぐに導入を決めました。
この理念をスタッフと共に
分かち合いたいと思ったからです。
最初はスタッフも「社長何やるんだろう」
といった感じでしたが、私は絶対に
スタッフのためになると思っていたので、
何の躊躇もありませんでした。

木鶏会を始めて7か月目に、
施設内でクラスターが発生。
利用者様とスタッフが次々に感染していく
極限状態の中で、
私は本当に理念を全う出来ているのか
自問自答しました。

丁度その時、『致知』3月号「巻頭の言葉」に
釘づけになりました。
「変える勇気と変えない勇気」。
事象面においては変える勇気を、
そして理念においては変えない勇気を。
この一文を読み、
リーダーである私が舵を切る時だと覚悟し
自ら現場の最前線に立ち
何とか苦境を乗り越えました。

覚悟を決めてからは、
『致知』の教えがより深く
入ってくるようになりましたし、
私にとって生き方や経営の道標となっています。
『致知』のおかげでスタッフ全員と
理想の施設に向かって歩み始めています。

木鶏会を通して、自分を知り相手を知ることで、
お互いを認め合えるようになり、
現場ではスタッフから利用者様に
優しさが溢れていく。
回を重ねるごとにそれがどんどん大きくなり、
自信をつけ、
スタッフ自らが考えて
行動できるようになっています。

『致知』と木鶏会に出会い、
改めて考えさせられたこと。
それはスタッフ・利用者様・ご家族様・
地域の方々への感謝です。

沢山の方々に支えられて今がある。
そのような思いから昨年より
「地域木鶏会」も開催しています。
今後も『致知』を通して関わらせて頂ける
方々と共に成長し、
一人でも多くの方が生きる意味を
感じて頂けたらと願っています。

致知出版社の人間力メルマガ

  今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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