決して「最善」を夢みることなく常に「次善」に甘んじる覚悟で臨む 第 2,011 号

 「危機管理思想」の全容をこの1冊に凝縮 !!

ペルー事件などを例に、これからの時代の

組織管理に欠かせない必須のテクニック

を伝授。国の危機管理体制のあり

方についても直言。

 「絶望不幸などの最中の明るい希望」を

求めること、すなわち、「苦境に立た

されても、希望を捨てず、物事の

明るい側面をみるように努め

なさい」という楽天主義

的発想をすすめる人生教訓なのである。

 危機対処にあたっては、「悲観的に準備

せよ」「最悪に備えよ」という発想に

立って取り組むべきで、計画策定

など方法論的考え方における

楽観論が危険であることはすでに述べた。

 苦境に耐えて危機を生き抜き、人生において

勝ち残るためには、本質的には明るい未来

の可能性を信ずる楽天家として行動

することが望ましい。

 始まったことは必ず終わる

 表現は「シルバー・ライニング」といささか

違うが、苦境に耐えるための発想法として、

経験則から学んだもう一つの教えは、

「始まったことは、いつか必ず

終わる」ということである。

 人生経験を積むうちに、どんな楽しいことも、

幸せも、栄光も、勝利も、いつか必ず終わ

りがくるのが人生の定めである。

 同時に、どんなに辛い、いやな、苦しいこと

も、いつか必ず終わるということに気がつく。

 ★心構えと発想法

危機管理の掌にあたるものや、勝負師の心構え

としては、次のような発想法が大切だ

1、決して「最善」を夢みることなく、常

に「次善」に甘んじる覚悟で臨むこと

2、事に臨んでは、まず「最悪」を想定し、

ワーストな事態が起こったときの対処ぶり、

「大敗北」を喫したときの身の処し方を

あらかじめ決めておき、「生き残り」

のための方策を講じておくこと。

これは、欧米流の危機管理上の心得の一つで、

「最悪に備えよ」という言葉でよく使われる発想だ

3、「リスク計算 」を周到に行い、起こりうる

べき「悪い事態」や「より悪い事態」に備え

て、応用問題の答案を用意しておき、もし

なにか起こっても「読み筋の危険」

として対処すること。

4、計画の立案とその実施にあたっては、

「悲観的に準備し、楽観的に実施

する」ことを旨とすること。

5、損害が生じたときには、ただちに、

「被害局限措置」を講ずること。

 「負け」を覚悟で取り組んで勝った場合、

その喜びは倍加されることだろう。

 危機管理や勝負の世界で、もっとも戒める

べき態度は、この逆の「楽観的に準備し、

悲観的に実施する」という姿勢である。

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 今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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