母語で豊かな人生が送れる世界を作る 第1,241号

 英語化を進める大学に巨額の補助金を

与える教育改革から、英語を公用語

とする英語特区の提案まで。

 

日本社会を英語化する

政策の暴走が始まった。

 

英語化推進派のお題目は国際競争力の

向上。しかし、それはまやかしだ。

 

社会の第一線が英語化されれば、知的な

活動を日本語で行ってきた中間層は没

落し、格差が固定化。多数の国民

が母国語で活躍してこそ国家

と経済が発展するという

現代政治学の最前線

の分析と逆行する道を歩む

ことになるのだ。「愚民化」を強い

られた国民はグローバル資本に

仕える奴隷と化すのか。

 

中世ヨーロッパを支配していた

「普遍語」が、ラテン語。

 

ラテン語が、庶民を知的世界

から排除していた。

 

まず母国語を豊かにせよ。

 

ホイットニーは言った。母語を棄て、

外国語による近代化を図った国で

成功したものなど、ほとんどない。

 

 言語が作ってきた日本らし

さや日本の良さ。

 

多くの日本人が日本の良さと感じる

ものの一つとして、「思いやり」

「気配り」の道徳がある。

 

思いやりや気配りの発達と日本語の

特性には、密接な関係がある。

 

日本語が生み出すものの見方や日本語

会話で求められる習慣は、「思いや

り」「気配り」の文化の源泉である。

 

「翻訳」と「土着化」の国づくりは、

日本のいわば特技である。

 

日本の国際貢献のあるべき姿は、「翻訳」

と「土着化」の支援。

 

日本がなすべきことは、新興国の人々が、

母語で高等教育まで行えるようすること。

 

 母語で専門職を含むさまざまな職業に

就けるように、「翻訳」と「土着化」

の国づくりのノウハウを提供し、

親身に支援することである。

 

日本にできることは数多くある。

 

たとえば、母語による教科書を作成する

ためのノウハウや、それを出版するた

めの金銭的助成、母語で教える

教師の育成などである。

 

また法律や経済、自然科学の専門

用語の翻訳支援などである。

 

母語で豊かな人生が送れる世界を作る。

 

 

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今回も最後までお読みくださり、

             ありがとうございました。感謝!

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