歴史は人間や社会がどう動くかを示す倉庫・実験室だ = 2-1 = 第1,005号

 優れたリーダーが出てこない日本。今の

日本に必要なのは、新時代のエリート

を生み出す「エリート育成シス

テム」である。

 しばしば日本のお手本としてあげ

られる、米国のエリート教育。

 日本はそこから何を学ぶべきで、

何を学ぶべきでないのか。

 本書は米国製エリートたちの強みと

弱みを検証し、これからの日本

が進むべき道を示す。

 なぜ両国の指導者のクオリティ

はこうも違うのだろうか。

 日本には、エリートを選抜して教育し、

競争の中で鍛え抜くシステムがない。

 この内容は、私が大学院生として2年間

を過ごした、スタンフォード大学での

経験、文献調査、そして雑誌記者

としてのインタビューが基になっている。

 米国の教育の最大の強みは、平均点以上

の知的エリートを育てる点にある。

 先ほど「上澄みの学生は日米でさほど

差はない」と書いたが、全学生の平

均値という点では、米国の一流

大学のほうが断然上だ。

 その最大の理由は「米国の大学はイン

プットとアウトプットの量がとに

かく多い」という点にある。

 100本ノックのように、次から次へに

読書、レポート、プレゼンの課題が

降ってくるため、否が応にも

知的筋力がつく。

 スポーツでも若いときに走り込み

で足腰を鍛えておけば、将来の

伸びシロが大きくなる。

 サッカーの長友選手も学生時代に血を吐

くほどの走り込みを繰り返したという。

 同じように若いときに知の基礎体力を

高めておけば、何の仕事をするにして

も、成長のスピードが加速する。

 米国の大学・大学院は以下の3つの能力

をバランスよく向上させている。

1.多くの知識や経験があること

 (インプット)

2.多くの知識や経験をうまく整理し、

 つなげる能力があること(プロセス)

3.整理された知識、経験をうまく発信

 する能力があること(アウトプット)

 日米の学生の差を生んでいるのは、

インプット量、読書量の差である。

 米国のエリート学生は、大量の読書を

強いられるため、平均値が高い。

 法学部がない米国で一番人気の

ある学部はどこだろうか。

 それは経済学部だ。

 なぜ米国の大学は経済学を重んじるのか。

 マンキュー教授は3つの理由をあげている。

「自分が暮らしている世界を理解するため」

「経済へのより機敏な参加者になるため」

「経済政策の可能性と限界をよりよく

理解するため」

 彼らは、現場感覚に乏しい一方、抽象

的な物事を考える能力は高い。

 米国流教育の強みは、一見わかり

にくい実践性にある。

 具体的にいうと「演繹的に物事を考える

能力」「限られた情報から物事を予測

する能力」を鍛えるよい訓練になる。

 仮説を立て、それを検証し、

修正していく。

 こうした習慣を米国の学生は毎日

叩き込まれるわけだ。

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今回も最後までお読みくださり、

    ありがとうございました。感謝

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