昔から親しんできたゆずの香りによって食事を楽しむ 第 896 号

 寒い季節になってくると、あの酸味を

帯びた爽やかな香りで鍋料理のおいし

を引き立て、冬至の日には木枯ら

しに冷えた体をお風呂で優しく

温めてくれる「ゆず」。

 日本人には古くから馴染みの深い果物

ですが、その素晴らしい健康効果は

あまり知られていません。

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 岡山 栄子(「ゆず」研究家)

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 ゆずは普段、皮を食べたり、果汁を搾っ

たりしただけで捨てられてしまいます。

 みかんのように実を食べないのは苦い

からですが、その苦味の中に豊富に

含まれるリモネンやリモノイド

こそが、がんの予防に効果を

発揮する植物由来の抗酸化

物質・ファイトケミカルなのです。

 また、ゆずの種は古くから、炭のように

黒焼きにしたものを粉末状にすり潰し、

リウマチや関節炎、風邪などの薬

として重宝されてきました。

 種の中には血圧上昇抑制、脳卒中や心筋

梗塞の発作予防効果があるヘスペリジン

や、強い抗酸化作用を持つフラボノイ

ド、香りのもとになり殺菌、抗炎症

作用などを持つリモニン、ニモ

ネンなど様々な成分が含まれています。

 ゆずの黒焼きを摂ることで血圧が下がり、

降圧剤を全く飲まなくなった方も

何人もいらっしゃいます。

 さらに、ゆずの食物繊維に含まれるリモ

ネンやリナロールという成分には、脂肪

を分解するとともに、腸の働きを活発

にして排泄を促すデトックス効果

もあります。

 サロンのお客様の中に、在宅介護をなさ

っているお母様の消化力が衰え、食が

細くなっていくのを何とかしてあげ

たいとおっしゃる方がありました。

 早速、お味噌汁やドレッシングに少し

ずつ加えるなど、日々の食事を通じて

ゆずを摂っていただいたところ、一、

二か月で肝機能の数値が劇的

に改善したのです。

 またそのお母様は、昔から親しんできた

ゆずの香りによって食事を楽しまれる

ようになりご自分から体を動かす

までに元気を取り戻されたのです。

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・「人間力ブログ」では、ゆずの活用法を
 イラストで大公開!

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●現代版ゆず湯

1、ゆずのわたの部分をティーバッグ袋

 か洗濯ネットに入れてゆず湯の

 もとをつくる

2、ゆず湯のもとを浴槽に入れ、

 お湯をはる

3、浴槽に浸かりながら、ゆずが入った

 袋を揉みほぐして成分をお湯

 に溶け込ませる

 丸ごとゆずを入れたゆず湯と違い、わた

の部分を使ったゆず湯はお湯がとろとろ

になり、強い刺激が苦手な方も安心

して入れます。

 血行促進効果で体が温まり、冷え性に

効果があるほか、リウマチなどの痛み

の改善、新陳代謝アップや潤い美肌

効果も期待できます。

 冬ばかりでなく、夏場も冷房や冷たい

飲み物などで体を冷やしてしまいがち

なので、半身浴や足湯、手浴などに

活用していただくと、たくさん汗

が出て代謝が進みます。
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 『致知』  2018年1月号

          連載「大自然と体心」P130

今回も最後までお読みくださり、

    ありがとうございました。感謝!

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