心を尽くして耳を傾ける修業を始めた = 2-2 = 第 2,705 号

  正直なところ、人の話を聴くことは、

つまらないことだからだ。

 しかし、この「つまらない」話の中に、自分

が気づいていない、何か重要な要素が含ま

れている。敢えてそういう前提で、全

神経を集中して、相手の話を聞いてみる。

 ひとときの時間を自分のためだけに使って

くれる父親と接して、子どもは、「自分の

ほんとうの気持ちを、お父さんにわかっ

てもらえた」と感じる。誰かとつな

がっていることが実感でき、自分

には価値がある、と信じられるようになる。

 何かの縁で出会った目の前の人に関心を払う

こと。那覇市松山の店で、毎晩、利害のない

人の話と人生に、心を尽くして耳を傾ける

修業を始めた。

 目の前の人に、傾聴し、うなずき、問いかけ、

理解し、勇気づけるために、地位も財産も

人脈もいらない。人は誰でも、自分の

話に、無償で、心から、耳を傾けて

くれる人を求めている。

 夫が妻の関心に関心を持つとき、社会の最も

基本的な人間関係の問題を理解

することができる。

 社会の本当の現実とは、社会を構成する、

一人ひとりの関心の中に存在する。

 社会を変える「ひとりの力」

 社会を良くするということの本質は、縁が

あって、目の前にいる人が、より自分を

愛するようになる、その手助けを

することであるはずだ。

 社会問題を根源的に治癒することが

できるのは、常に、一人の人間だ。

 社会問題の根源的解決とは、あらゆる立場

の人が、「いま、自分が、目の前の人の

ために、どう役立つことができるか」

という問いに答えを出し、行動を

移す、ということ以外にない。

 社会変革とは、キャンドルサービスのような

ものだと思っている。キャンドルサービス

で、いま、この瞬間に火を灯すことが

できる相手は、ほとんど、いつも、

一人だが、その「瞬間」は、

人生が続く限り何度もやってくる。

 一人から「火」を受け取った人は、

また誰かに「火」をつける。

 はっきりしていることが一点ある。それが

沖縄であれ日本であれ、現代社会の問題を

根源的に治癒する「第三のデザイン」は、

「人の関心に関心を注ぐ」こと、そし

て「人が自分を愛することの手助け」

を基軸にした社会だということだ。

 これこそが、人が人の役に立つということ、

人が人を愛するということ、人間が人間

らしく生きる社会ということ、の

究極的な意味だからだ。

樋口 耕太郎  (著)『沖縄から貧困が

     なくならない本当の理由』

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  今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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