心を尽くして耳を傾ける修業を始めた = 2-1 = 第 2,704 号

沖縄は、見かけとはまったく違う社会である。

なぜ、日本で最も援助を受けている

地域が、最も貧困なのか。

 沖縄の根本原因を突き詰める旅は、日本の

根本原因を突き詰める旅であり、そして、

私たち自身を見つめる旅である。

 優しい沖縄人、癒しの島‥‥‥沖縄に魅せら

れた多くの人が、その最大の魅力は、島の人

の穏やかさ、温かさ、だと口をそろえる。

 またその一方、沖縄社会における、自殺率、

重犯罪、DV、いじめ、依存症、飲酒、不

登校などの問題は、全国でも他の地域を

圧倒している。

 私は、沖縄の社会問題に直接かかわってきた

専門家ではない。人生のいくつかの偶然が

重なって、16年前から沖縄で暮らして

いるが、私自身は岩手県盛岡市の

出身で沖縄に地縁はない。

 沖縄は見かけとは全く異なる社会だ。理解した

と思っても、その下にはまだまだ奥がある。

 不可解なのは、これだけ経済援助を受け、

「経済発展」を遂げている沖縄が、日本

最大の貧困社会だということだ。

 経済援助は、そのやり方次第では、

貧困を解消するよりも増幅させる

可能性があるからだ。

 沖縄の所得の低さは、非正規雇用者の圧倒的

な多さが直接の原因の一つだ。

 問題解決を行う上での最大の問題は、

私たちはそもそも本当の問題が何か

を知らない、ということなのだ。

 沖縄の根本原因を突き詰める旅は、日本

の根本原因を突き詰める旅でもあり、そ

して、私たち自身を見つめる旅になる。

 人間関係が緊密な「シマ社会」沖縄において、

周囲への気遣いは何よりも重要である。沖縄

社会で一旦人間関係がこじれると、周囲の

人間関係を巻き込んで、一生の問題になり得る。

 人間関係に波風を立てないためには、現状

を維持することが安全な選択である。

つまり、昇進や報酬を断ること

には合理性が存在するのだ。

 人間関係で成り立つ商売は、長期安定的で、

本土企業に対して強い参入障壁を作り出す

という大きなメリットがある一方で、革

新を妨げ、低品質、低付加価値、低

報酬を特徴とした、沖縄独特の

経済圏を作り出してきた。

樋口 耕太郎  (著)『沖縄から貧困が

     なくならない本当の理由』

の詳細及び書籍購入はこちら ⇑

  今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

スポンサードリンク

♥こちら噂の話題満載情報♥

ぜひ、いいね!を「ぽちっ」とお願いします

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください