常に連絡をとって関係を保っておくことが大事である 第 2,715 号

「忍術を志す者は、毛頭も私欲のために忍ぶ

ことなく、また無道の君主のために謀る

ことはしてはならない―」。今日では、

奇術や卓越した身体能力で注目され

ることの多い忍者だが、根幹と

なる精神性がなければ見せ物

と変わらなくなってしまう。

 忍術を「道」に高めるために必須な精神とは

いったい何だったのか。『万川集海』ほか、

貴重な忍術書を具体的に読み解き、誰も

知らなかった忍者が忍者たる核心に

迫る初めての書。

 日本人は「道」が好きである。茶道、華道、

書道、武道など、さまざまな分野での

「道」が形成されている。

 その意味するところは、単なる個別分散化

された分野での「術」ではなく、求道者の

ごとく精進し、精神性を伴って体系化

されることによって初めて「道」を

極めることができるとの考え

あることによると言える。

 『徒然草』を見てみると、次のように、

さまざまな「道」が記されて

いることに気づく。

 人としては善行を自慢せず、人と争わない

ことが「徳」である。他人よりすぐれている

ことがあるのは、逆に大きな短所である。

 ひとつの道にも本当にすぐれている人は、

自分自身の欠点を明らかに知っているため、

常に満足することなく、ついには何事で

も自慢することがないのである。

 こうした記述は忍術書にもしばしば

見ることができる。

 人に名が知られるようでは、本当の達人の

忍者とは言えないのである。ましてや自分

はこのようなことをしたとして誇ったり

するのは、忍者として全く評価されない。

 一つの仕事を成し遂げたら、その功績にしがみ

つくのではなく、また新たな仕事に取り組む

という、一流の仕事人であることが大事

なのである。

 多くの人と知り合いとなり、季節ごとの贈り物

をするのを忘れずにして、常に連絡をとって

関係を保っておくことが大事である。

 そのためには、各地をまわって新たな知り合い

を作ったり、旧知の人のところを訪れて、

関係を深めたりする必要がある。

 忍者は厳しい修行を積み、何事があっても「忍」

の一字で耐え、生き抜くことが求められ、

強い精神性を持ちあわせていた。

山田 雄司 (著)『忍者の精神』

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  今回も最後までお読みくださり、

      ありがとうございました。感謝!

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