安全保障に関し国民に対して持つ責任の意味を伝える 第 2,138 号

 日本の安全保障政策体制の発展過程、官邸の

機能、経済・技術安全保障の課題、日米同盟、

歴史戦、インテリジェンス、韓国との付き

合い方、領土問題の正しい捉え方までを

解説。日本の安全保障を2020年の

視点で包括的に捉えた初めての本です。

 工業国家は、政治意識の高い発言する近代的

国民を持つようになり、ゆっくりと時間を

かけて必ず民主化する。民主化のプロ

セスが完遂するには100年かかる。

しかし、それは歴史の必然である。

 平成時代は、昭和の時代から続く官僚主導

の政治が廃れ、政治主導が復活

した時代であった。

 霞が関(官界)の関係省庁や永田町の族議員

に権力が分散していた昭和の時代、日本政府

は八岐大蛇のような化け物だった。誰が

どこで何を決めているのか、誰が国民

に国政の責任を取るのか分からなかった。

 今ようやく権力は総理官邸に集約され、国民

が選んだリーダーが、国民に対して政治の

責任を果たすという近代民主主義の理論

通りの政治が実現できるようになった。

 国民が政治に世論という風を送り、その風を

受けて帆を膨らませた政治指導者が、64万人

の職員を抱え、100兆円の予算を執行する

巨大な日本政府という巨艦を、自らの

意思で走らせる時代になったので

ある。平成デモクラシーは、令

和デモクラシーとして完成されるであろう。

 アジアの成長と成熟は歴史的必然である。

英国に始まった産業革命は、地球的

規模で工業化の津波を生んだ。

 それから200年を経て、工業化の波は、ヨー

ロッパ人がかつて永遠の停滞に呪われて

いると信じたアジア全域に広がった。

 筆者は、学生諸君に、64万人の職員を抱える

日本政府という巨大な組織を運営するとは

どういうことか、国民の意思をくんで

政治や行政を行うとはどういうこと

か、民主主義国家において安全

保障政策を司るとはどういう

ことかを伝えたかった。それは

決して安全保障の微細にわたる各論ではない。

 国家のリーダーが、安全保障に関し国民に

対して持つ責任の意味を伝えた

かったのである。

 それはいかなる組織にあっても必要なリー

ダーとしての資質を教えるということで

あった。彼らには、将来、いかなる

大きな組織にあってもトップリー

ダーとして活躍できる人材に育ってほしいと願う。

 数百年にわたり多くの偉人を生み出した自由

主義的な世界思想の広がりとつながりがはっ

きりと見える。それは霊性と理性の覚醒

が交錯する系譜である。

 兼原信克『安全保障戦略』

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  今回も最後までお読みくださり、

    ありがとうございました。感謝!

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