宇宙のエネルギーを抱き込んだ尊い食物を大切にいただく 第 945 号

 自然食を中心とした健康運動

を立ち上げ60年余。

 92歳のいまも『あなたと健康』を発刊

し続けながら、「日本人の知恵」を

伝ている東城百合子さんの言葉

には、たくさんの愛情が

こもっています。

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 東城 百合子(『あなたと健康』主幹)

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──改めて、いまの家庭はどんなところ

が問題だとお考えですか。

 生活がないんです。

 食事にしても、いまは添加物もあるし、

チンする機械もあるし、手を抜こう

と思えばいくらでも抜けます。

 けれどもそのために、食べるものを通じ

て命を見るってことがないでしょう。

 命とか心とか魂とか、そういう人間

の根っこが分からない。

 だからお互いに挨拶もしない。

 子供たちはそれを見て育つから、

人を平気で殺すでしょう。

 この間も、人を刺したらどうなるかと

思ったといって、見知らぬ女性を

刺した少年がいましたね。

 生活がないと命が分からなくて、

ただの物としか見ない。

 恐ろしいですよ、いまの日本って。

──確かにおっしゃるとおりです。

 日本人は本来、お天道様を

仰いで生きてきました。

 食べ物を捨てたら、お天道様が

見てると言って親は愛を込め

て叱れたんです。

 いまはそういう教育がないから、

命を見ると言われたって、

何のことか分からない。

 食事の時に箸を使うのは、お天道様

が育てた米麦、野菜、魚や海藻など、

宇宙のエネルギーを抱き込んだ

尊い食物を大切にいただくためです。

 だからお天道様はただの太陽じゃない。

 宇宙のすべてを育てた命の本が

日本のお天道様なんですよ。

 いまの人はそういうことを教わらない

で、頭の勉強ばかりやって、理屈

ばかり強くなっているから、

何が本当か分からないんです。

 お金儲けに夢中で家のことを放っぽり

投げて、食べるものといったらその

辺で買ってきたものばかり。

 昔の人は旬のものを大切に調理して

いただいてきたけど、いまはお腹が

いっぱいになれば何だっていい。

 日本はもうすっかり変わって

しまったんですよ。

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               連載 「生涯現役」P110

今回も最後までお読みくださり、

    ありがとうございました。感謝

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